栗原優の発言 (国際・地球環境・食糧問題に関する調査会)

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○参考人(栗原優君) 海水淡水化について、今三万トン・パー・デー、だから月で、百万トン・パー月ぐらいの規模ですが、世界規模で、今話題になっている、問題を起こしたアルジェリアで世界最大の一つのプラントが五十万トン・パー・デーです、五十万トン。パー・デーですよ。それで、これは人間に何人に相当するかというと、大体四倍しますから、二百万人の人口の都市に一つの海水淡水化プラントを造ると十分間に合うと、こういう現状なんです。ですから、これ、私どもは海水淡水化あるいは造水工場と言っています、ファクトリーと。
 そして、世界がこれからの勢いで来ているのは、ほとんど大都市、人口増は海辺で起こっていますよね。東京もそうだし、上海もそうだし、ニューヨークもそうだし。その百マイル近辺に人口がどんどん集中していますから、そうすると海水から真水を取るというのが一番手っ取り早くなってくるということで。
 ただ、海水はエネルギー使うとか高いとかいろいろな思いが、ほかの方法で比べればあります。ただし、お値段を見てください。日本で皆さんが得られている飲料水は多分百五十円ぐらいしているんじゃないかと思います、トン当たり。海外で海水淡水化やろうとすると百円以下です、もう海水で。それで大量にできる。ですから、今、水問題が出るときに、日本の船で水を積んでいったらどうですかとか、船に海水淡水化装置を造って船の中から向こうにやったらどうですかとか、真水をパイプで運んだらどうですかといういろんなアイデアが出ていましたけれども、今はそこにプラントをぽっと造っちゃった方がいいですよという時代です。
 ですから、日本人には想像つかないでしょうけれども、東京都で造った海水淡水化を京都まで運ぶという時代です、水を。京都、四百キロ、五百キロをパイプで水を運ぶと。だからこそ、アルジェリアでも海辺で造って内陸部に運ぶと、今度の日揮さんの問題出ちゃいましたけれども。リビアとかあの辺はもういっぱい注文が来ている状況ですね、砂漠で、お金があって水が欲しいという。
 そうしますと、そういう規模感の話ばっかりしてもしようがないんですが、今の三万トンというのは、パイロットプラント的になるんですね。パイロットプラントというのはまあ実機ですけど、ちょうど日本が五万トンと四万トンがありますから、今、日本にある二つのプラントは、海外レベルでいうと、サイズでいったらそういうもう二十分の一ぐらいの規模になっている。ですけれども、貴重な二つのプラントです。
 ただし、問題はプラントコストなんです。日本のプラントコストは、海外標準でいいますと五倍高いんです。これはいろんな事情があってあれですけど、それが現実なんですね。ですから、日本のあのシステムを持っていったら、もうビディングに参加は全くできません。向こうの基準に合わせてやらないといかぬ。先ほど私、国際標準出ましたけど、そういう例もあるという典型的な例がこの海水淡水化です。ちなみに、三万トンですと四、五十億ぐらいのお値段で百円前後で得られると、非常に、そこから海水があったらということになると思うんですね。
 そういう意味で、海水淡水化が、もちろん雨水、それから川の水、そういうものがあるところはまずそれは優先すべき、地下水も。ただ、そういう資源がほとんどない国で人口増が起こっているときに、今、海水淡水化は、先ほど来からアフォーダブルとかサステーナブルとかという言葉が出ていますけど、村瀬さんの、その当時からもう海水淡水化はそういうふうになっているんですね。そういう意味で、私も、メガトンではそういうところでまず闘うための次の技術ということでやっております。
 よろしいでしょうか。

発言情報

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発言者: 栗原優

speaker_id: 18631

日付: 2013-03-07

院: 参議院

会議名: 国際・地球環境・食糧問題に関する調査会