小野寺五典の発言 (安全保障委員会)

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○小野寺国務大臣 防衛大臣の小野寺五典でございます。
 本日は、江渡委員長を初め理事及び委員の皆様に、防衛大臣としての所信を申し上げます。
 まず、今般の大雪により被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。防衛省・自衛隊としては、派遣部隊を拡充したところであり、今後とも災害対応にしっかりと取り組んでまいります。
 次に、一月十五日、輸送艦「おおすみ」と小型船との衝突事故により亡くなられたお二方の御冥福を心よりお祈りいたします。防衛省・自衛隊としては、海上保安庁の捜査等に引き続き全面的に協力するとともに、事故の原因究明と再発防止の徹底に全力を挙げてまいります。
 現在、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しております。
 特に、中国は、我が国周辺海空域において活動を拡大、活発化させており、公船によるたび重なる領海侵入、海軍艦艇による火器管制レーダーの照射や、独自の主張に基づく東シナ海防空識別区の設定といった公海上空の飛行の自由を妨げるような動きを含む、不測の事態を招きかねない危険な行為に及んでいます。
 また、北朝鮮は、核実験実施を初めとする軍事的挑発を繰り返しました。
 こうした現下の厳しい安全保障環境に対応すべく、昨年末、国家安全保障会議及び閣議において、外交・安全保障政策等の基本指針となる国家安全保障戦略を我が国として初めて策定するとともに、この指針を踏まえた防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画を決定しました。
 防衛省・自衛隊としては、これらの方針に基づき、求められる役割に十分対応できるよう、防衛力の質、量を必要かつ十分に確保し、抑止力と対処力を高めてまいります。
 このため、幅広い後方支援基盤の確立に配意しつつ、高度な技術力と情報・指揮通信能力に支えられ、ハード、ソフトの両面で、即応性、持続性、強靱性、連接性を重視した統合機動防衛力を構築してまいります。
 具体的には、統合機能のさらなる充実に留意しつつ、特に、警戒監視能力、情報機能、輸送能力、指揮統制・情報通信能力のほか、島嶼部に対する攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃への対応、宇宙空間及びサイバー空間における対応、大規模災害等への対応並びに国際平和協力活動等への対応のための機能、能力を重視して、防衛力整備を進めてまいります。
 新中期防の初年度である平成二十六年度の予算案につきましては、かかる観点から、二十五年度予算に引き続き必要な経費を計上したところであります。
 また、文官と自衛官の一体感の醸成、防衛力整備の全体最適化、統合運用機能の強化、政策立案・情報発信機能の強化等を実現するため、防衛省改革を推進してまいります。
 日米同盟は、我が国の安全のみならず、アジア太平洋地域の平和と安定のために引き続き重要です。
 昨年十月の日米2プラス2において打ち出した方向性を踏まえ、日米防衛協力のための指針を本年末までに見直すとともに、弾道ミサイル防衛、宇宙、サイバー、共同訓練などの分野での防衛協力も強化し、今後とも同盟関係をより強固にしてまいります。
 同時に、米軍の抑止力を維持しつつ、沖縄を初めとする地元の負担軽減を図るため、嘉手納以南の土地の返還や在沖海兵隊のグアム移転等の在日米軍再編計画を着実に進める必要があります。昨年末、総理と沖縄県知事との会談を経て、普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面の埋め立てが沖縄県知事から承認されました。政府としては、沖縄県知事からの御要望をしっかりと受けとめるべく、先般、普天間飛行場負担軽減推進会議を設置しましたが、防衛省としても、本年一月に沖縄基地負担軽減推進委員会を設置し、全力で各種施策に取り組んでいるところであります。
 昨年十一月、初の日ロ2プラス2を行い、また、本年一月、日印防衛相会談や、初の日仏外務・防衛大臣会合を行いました。防衛省としては、日米同盟の強化に加え、我が国を取り巻く安全保障環境の改善に重要な役割を果たすアジア太平洋地域内外のパートナーとの防衛協力・交流を引き続き進めてまいります。
 海外における自衛隊の活動のうち、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動については、本年一月、水上部隊と航空隊がCTF151等と連携して海賊船舶に対応し、フランス軍による海賊の拘束に貢献いたしました。現在、水上部隊に加え航空部隊もCTF151に参加しており、引き続き国際社会と協力し、海洋の安全確保に貢献してまいります。
 南スーダンPKOについては、昨年十二月中旬の情勢悪化以降、首都ジュバの国連施設内で避難している現地住民のため、避難民キャンプの造成や医療、給水といった施設活動等を実施しています。また、昨年十二月、韓国隊の隊員及び避難民等の生命身体の保護に早急に必要とされる弾薬の譲渡要請を受け、小銃用弾薬一万発をUNMISSに提供し、本年一月に返還されました。防衛省・自衛隊としては、現地情勢を注視しつつ、引き続き活動してまいります。
 また、昨年十一月から一カ月以上の間、台風被害を受けたフィリピンの救援のために、自衛隊の国際緊急援助隊としては過去最大の一千名以上の体制で救援に当たりました。防衛省・自衛隊としては、今後とも、国際協調主義に基づく積極的平和主義の観点から、世界の平和と安定及び繁栄の確保に貢献してまいります。
 国会提出法案について申し上げます。
 自衛隊の任務の円滑な遂行を図るため、内部部局における自衛官ポストの定員化、防衛審議官の新設、航空自衛隊の航空総隊の改編などの施策を盛り込んだ防衛省設置法等の一部を改正する法律案を今国会に提出しております。委員各位におかれましては、御審議のほどよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、江渡委員長を初め理事及び委員の皆様の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 小野寺五典

speaker_id: 27636

日付: 2014-02-21

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会