三谷英弘の発言 (本会議)
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○三谷英弘君 みんなの党の三谷英弘です。
私は、みんなの党を代表して、ただいま議題となりました電気事業法等の一部を改正する法律案について質問いたします。(拍手)
日本に初めての電力会社が誕生したのは明治十六年。そこから、日本全体の工業化が進展するにつれ、一時は八百社を超える電力会社が存在していたと言われています。
しかしながら、その後、第二次世界大戦を控え、国家として戦時体制を整える中で、昭和十三年、国家総動員法と同時に電力管理法が施行され、国内全ての電力施設を国が接収し、一つの会社のもとでの発送電一元統制化が行われ、全国九ブロック体制がしかれました。
今のいわゆる九電力体制は、占領時代をかいくぐり、当時の体制が事実上現在に引き継がれたものにほかなりません。
このような、第二次世界大戦によって生まれ、今なお残る日本のゆがみ、中央集権体制を打破すること、我々みんなの党は、このことは、当たり前の自由社会の構築のために不可欠だと考えています。その意味でも、電力システム改革は断行せねばならず、この改革を道半ばで終わらせることは、絶対に避けなければなりません。
そこで、まず、総理に伺います。
本法案は、電力の自由化に向けた三段階の法律のうち、二段階目の法案です。電力自由化に向けてさまざまな障害があることが容易に予想される中、電力自由化を完成させる時期と電力自由化の全工程を進める覚悟についてお答えください。
以下、電力自由化を実効あらしめるために考えるべき論点を中心に質問させていただきます。
まず、本法案で認められる、小売の自由化について伺います。
電力の小売に関して、単に一般の事業者に門戸を開放したからといって、それによって本当の意味での小売の自由化が進むわけではありません。
新規の電力の小売業者が消費者に選んでもらうためには、新規参入業者に何らかの武器が必要です。通信の自由化の場合と同じように、新規参入業者が安い電力を消費者に供給できるかが一つの焦点になります。
この点、競争によって小売価格を下げるためには卸電力市場の活性化が望まれますが、具体的にどのような発電コストの電力が市場に出てくるかは、わかりません。
既存の電気事業者が発電コストの低い電力の供給を独占する一方で、高い電力ばかりが卸電力市場に出てくるのでは、安い電力を消費者に供給させるということはできない。小売の自由化は、絵に描いた餅で終わってしまいます。この結果を避けるための方策を持っておられるか、まず伺います。
また、小売事業者においては、消費者保護の観点からも小売業者は電力を確保すべしという供給力確保義務規制が課せられているのは当然です。しかし、必ず特定の発電事業者との関係が必要だということになれば、新規の参入障壁になることも自明の理です。
そこで、供給力確保義務としては、どの程度のものを想定されているのか、伺います。
次に、小売業者と消費者との関係です。
小売への参入が自由化されても、現実問題として、消費者が簡単に小売業者を乗りかえられる仕組みがなければ、競争は進みません。
そこで、消費者が小売業者を簡単に比較するための情報開示や、乗りかえに必要な手続や時間を減らす工夫が必要です。消費者の利便性を高めるため、どのような工夫が必要と考えられるか、茂木大臣のお考えをお聞かせください。
送配電事業の料金については、地域独占と料金規制を行って、サービスの安定性を確保することになっています。これは、離島などのユニバーサルサービスや、インフラの建設、保守管理を考えれば、必要です。
とはいえ、総括原価方式だからといって、無駄にコストを積み上げて、料金が割高になるようでは困ります。送配電事業についても、コスト意識が働くよう、料金が適正かどうかをチェックする仕組みが不可欠だと考えますが、そのための体制をどうするか、政府の方針を伺います。
最後に、本日閣議決定されましたエネルギー基本計画について質問します。
電力自由化を通じた脱原発の実現を図るみんなの党としては、原発が重要なベースロード電源と位置づけられたことを含め、残念に思う点は多々ございます。
が、それはともかく、二月の政府案提示から今回の決定まで十分な時間があったにもかかわらず、今回の計画では、将来的な原発の比率や再生可能エネルギーの比率について数値目標は明示されず、踏み込み不足の感は否めません。
なぜこれらの数値目標を明記できなかったのか、お答えください。
現在、我が国の再生可能エネルギーの導入は、太陽光発電に大きく偏っています。しかし、世界有数の資源量を持つ地熱発電、大規模発電が可能な洋上風力、新技術の開発が進むバイオ燃料など、太陽光以外にも推進すべきものが多くあります。
再生可能エネルギーの中でも、一つに偏らず、ベストミックスを追求していくべきだと考えます。供給源の多様化について、政府の取り組みをお教えください。
改めて言うまでもなく、みんなの党は、保守の政党です。しかし、保守ということは、変革をしないということではありません。常に、ダイナミックに移り変わる世の中にあって、守るべきものは何かを考えるとき、我々は、先祖の思いの中にその答えは書いてあると信じています。
電力の自由化についても、しっかりと先祖の思いに耳を傾けて、変革を恐れることなく、全力で取り組んでまいりたいと考えています。
以上で質問を終わります。(拍手)
〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇〕