中丸啓の発言 (予算委員会)

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○中丸委員 ありがとうございます。
 要は、現場で何ができるかを議論していけば、できることを全部挙げておかないと、挙げていないこと、以外のことが起きたときには、全く判断がつかないわけです。しかし、できないことであれば、できないことをしっかりと決めていれば、その中からできることを、随時、その場で判断できるわけですね。
 当然、軍事、まあ防衛という名のものですけれども、世界的に、軍事力とか軍事の上での作戦を考えるときに、全ての事態を想定するなどということは不可能だと私は思います。もしできるといったら、それは茶番でしかない。
 基本的には、想定できる限りのことはするけれども、でき得ることが起こったときも、できないことが起こったときも対処ができるようにするのが万全な備え、安全保障の基本的な世界的な認識だというふうに私は認識しております。
 その事例の列挙を、今、十五要件、いろいろ挙げられていますけれども、これは、非常に注意していかないといけないのは、事例の列挙にこだわり過ぎる余り、今、十五、では、この十五以外が出てきて、二十になりました、二十五になりました、では、これはどうなんだ、いやいや、こんなのもありました、こういう議論を繰り返していると、手のうちを明かすことになるんですよ。我が国のできることの手のうちをどんどんどんどん明かしていくんですね。
 インビジブル・ディフェンス・パワーという考え方が今の議論には全く抜けていると思いまして、以前、自民党の石破幹事長がテレビで、抑止力は見えないからいいんだと、見えざる抑止力のお話をされていたのを少し見ましたけれども、見えざる抑止力というのは、見えない、これをしたら相手がどう出るかわからないからこそ発生する力なんですよ。
 これをしたらこうなるのがわかれば、相手は、手のうちがわかる、当然作戦を立ててきます。ここまではできるという線引きが相手にできるわけです。
 今我が国がやっている議論は、一歩間違えば、世界じゅうに、我が国の自衛隊ができること、海上保安庁ができること、全てを明かして、ここまではできるけれどもここからはできない、ということは、そこまではやれるんだということを起こしているわけです。
 先日の、中国軍機が三十メートルに接近してくる。音速で飛ぶ戦闘機が三十メートルに接近してくるというのは、威嚇どころか、事故が起こる寸前ですよ。こういうことが日常茶飯事のように起きているという状態を、我々はもっと危機感を持たなければいけないと思います。
 現場に行くのは、現場の自衛隊員であり、海上保安庁の隊員なわけです。彼らの命も国民の命の中の一つではありますけれども、彼らはその中で、最前線で命を張っているわけです。
 そうした手のうちを明かさないことが抑止力であるという中で、事例とグレーゾーンだけが先行処理されると、本来、今我が国がやらなければならない本丸である集団的自衛権が置き去りにされる可能性をはらんでいると思うんですが、総理、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 中丸啓

speaker_id: 27418

日付: 2014-05-28

院: 衆議院

会議名: 予算委員会