新藤義孝の発言 (総務委員会)
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○国務大臣(新藤義孝君) 私も島田委員の地元にはお邪魔をさせていただいて、本当に歓迎をいただきました。とても美しい風景が広がっていますし、やはり昔ながらの人情が残っている。ですから、そういう地方を、地域をどうやって維持していくかということ、これはとても大切なことだと思います。
それには、やはり発想ですね、これまでの対策に加えて、更にいろんなものを加えて新しいことを考えていかなきゃいけないだろうと思っているんですけれども、まず、私どもが根本に置いているのは、個性を生かし、自立した地方をつくる。したがって、弱い地方なので助けてあげよう、それは現状維持を前提にして目減りしていくから、その目減りを少しでもとどめようというところで今とどまっているわけです。でも、それでは結局、衰退のトレンドは変わらないということになります。
だから、どういう町であっても、例えば過疎地であっても元気になる事業ができないのかということで我々は地域の元気創造本部というものをつくって、その中で、地域の資源や、そして地域の資金を生かして持続可能な事業を打っていこう、それから、自然エネルギー、再生可能エネルギーが豊富なのはむしろ地方にあるわけでありまして、そういう地域からの、このエネルギーをテーマにして町づくりができないかとか、こういったいろんな工夫をしているわけなんであります。
大切なことは、今、全国でこの町づくりの成功例が出てきております。大半は過疎地です。過疎地でありながら地域の活性化に成功した町には人口の社会増が起きるんですね。自然減を食い止めるのはなかなか、自然の動態をプラスにするのはとても難しいんです。でも、少なくとも社会動態をプラスにすることができて、そこから次の新しい人口が増えていく。
私は、それぞれの町の魅力を追求しながら、そういうことに関して、じゃ、自分も参加しようという、そういう方々を増やすべきだと。定住性と、それから、ほかからもお手伝いに行ってその町の社会的課題を解決するような、そういう仕組みをつくった中で、人口が集中するのではなくて、それぞれの町に分散して、この特性を生かした町づくりができないだろうかと。今、総務省はそれに挑戦をしているところでございまして、一環として今回のこの自治法の改正があると。
それは、広域連携、それから、自治体のお互いの、例えば同じような地域でも、ある地域は農業で勝負していると、土壌改良に成功してレタスの栽培にとても成功していると。でも、隣の町は観光資源があって、農業ではなくて観光を促進した方でうまくいっていると。だから、この二つ合わさって、その周りの隣の町も含めて、そういうそれぞれの町の持っている良いところを生かしながら圏域全体でこの魅力を高めていけないか、また、そこに人が移ってこられるような工夫ができないだろうかということを可能にするのが広域連携であり、この自治体の協約というようなものでございまして、今いろいろ紹介させていただきたいことはたくさんありますが、私は可能性あると思います。
ちょっとだけお時間いただきますけど、この間とてもうれしいお知らせいただいて、対馬でもって島おこし協働隊という、総務省の制度なんですけど、青森の大学院出た極めて優秀な女性研究者が、対馬のヤマネコの生態を研究しようと、それから古民家を再生してその町の活性化をしようというので行っていました。そうしたら、地元のUターンの若者と結婚することになりましたと。それで、結婚しますのでと連絡来ました。何と、その地域は人口が六十人ぐらいの集落なんですけど、二十六年ぶりの婚姻だそうですよ。村挙げて大喜びと。でも、若い人がそうやって二人で新しい暮らしをつくって、そこでもし子供たちができて、それをサポートするために若い人がみんな集まってきます。私は、そういう中で、地道な取組の中で将来が見えてくるんではないかと、このように考えているわけでございます。