平木大作の発言 (本会議)

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○平木大作君 公明党の平木大作です。
 私は、公明党を代表して、平成二十四年度決算について質問をいたします。
 平成二十四年度決算は、基礎的財政収支が二十九兆円の赤字となり、過去三番目の赤字額を記録しました。前年度より改善させたとはいえ、社会保障関係費と国債費で歳出全体のほぼ半分を占めるなど、財政再建の見通しは立たないままです。
 今から十七年前の一九九七年、私が大学で財政学を学んでいたとき、日本の財政は既に危機的な状況にあると言われていました。当時三百六十八兆円だった国の債務残高は現在一千兆円の大台に乗り、十四・五兆円だった社会保障費も二十九兆円と倍増しました。
 これまで、歴代の政権が財政再建に取り組みながら、十分な成果を上げることができませんでしたが、総理は再三にわたり、経済の再生と財政の健全化の二つを同時に達成するほかに道はないとおっしゃっています。国民の生活を守り、将来世代に負担を先送りしないためにも、政治の指導力が今こそ求められています。改めて、総理の財政再建に懸ける決意をお伺いいたします。
 平成二十四年度決算から東日本大震災復興特別会計が新設されました。全体での執行率は六三・四%と、かねてより遅れが指摘されてきましたが、とりわけ災害公営住宅の整備の遅れが深刻です。平成二十六年二月末時点において整備が完了した災害公営住宅は、計画の僅か三・四%。被災者の生活再建が急務となっています。
 そこで、今週、自民党、公明党の両党で復興特区法改正案を国会に提出いたしました。高台移転などの妨げとなっていた土地収用の要件を緩和し、復興のスピードを加速化させるための法案です。復興の基盤となる住宅再建に向けた具体的取組を総理にお伺いいたします。
 年金特別会計の積立金は、二十四年度末で百十四兆円となりました。年金給付のための取崩しが進み、平成二十年度以降で十九兆円減少した計算です。現在、国内債券に偏重する年金積立金管理運用独立行政法人、いわゆるGPIFの運用方針について、政府の有識者会議からは、株式や不動産投資信託などの割合を増やすことで積立金の収益率を高めるための提言がなされました。
 確かに、公的年金は、これから受給者が増える一方、保険料を払う現役世代が減っていくため、何もしなければ給付水準がどんどん減っていくとの懸念があります。しかしながら、一方で、長期安定運用を求められる年金資金がリスクの高い運用を行うことに対する懸念の声も多く、拙速に結論を急ぐべきではありません。
 年金運用における一番の課題は、七十人ほどの職員で専ら外部に運用委託を行っている貧弱な管理運用体制であると考えます。運用ポートフォリオの資産構成見直しを議論する前に、まずはGPIFの体制を見直し、世界最大級の運用資産規模に見合った高度でプロフェッショナルな調査、運用体制の構築を検討すべきと考えますが、総理の御所見をお伺いいたします。
 会計検査院からの指摘事項の中で、使用実績の低さが指摘されたのが、中小企業者の資金繰りを支援するために七百億円の基金を計上した経営安定関連保証等対策費補助金です。これは、全国に五十二ある信用保証協会が機動的に信用保証を実施していくため、財務基盤が脆弱な信用保証協会に対してあらかじめ貸付けを行ってリスクバッファーとして措置したものと承知しておりますが、今般、会計検査院から、この貸付金が各協会の欠損補填にほとんど使われていないことが指摘されています。
 リーマン・ショック以後、中小企業にとって大変厳しい経営環境が続いてきたにもかかわらず、この貸出金が各信用保証協会で活用されなかった理由と、会計検査院からの指摘を踏まえた対応について、茂木経済産業大臣にお伺いいたします。
 次に、現下の課題について質問いたします。
 先週十八日、浦賀水道で沈没した貨物船から重油が流出し、千葉県富津市の海岸を中心に流れ着いているのが確認されました。
 私も早速、現地を視察いたしましたが、ヒラメやイワシなどの定置網が油をかぶって使い物にならなくなり、収穫期を迎えていたヒジキなども深刻な被害を受けています。重油は今なお流出を続けており、神奈川県三浦市の沿岸でも漂着が確認されました。
 こうした船舶の事故による重油流出はこれまでも何度か発生してきましたが、被害を受けた漁業者に対しては船主等が基金や保険を使って補償を行うのが原則とされています。しかしながら、保険での支払は、損害額の確定や支払の交渉に長い時間が掛かるのが常であり、また船主の責任限度額を超える被害が発生した場合、被害者補償がなされません。
 事故発生から十日がたちますが、沖合の漁場付近に重油が浮いていることから、地元漁協はいまだ操業停止を強いられています。今回の事故を契機に、事故当事者による補償が行われ、漁業者が本格操業を再開できるようになるまでの経営支援策を国としても早急に打ち出すべきと考えますが、林農林水産大臣の御所見をお伺いいたします。
 最後に一言申し上げます。
 決算審査には、予算の執行状況をつぶさに検証し、その反省点をきちんと次の予算編成に生かすことで財政再建に道筋を付けることが求められています。これから始まる平成二十三年度、二十四年度決算の審議を充実させ、決算の参議院復活のために全力を尽くすことをお誓いして、私の質問を終わります。(拍手)
   〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 平木大作

speaker_id: 14468

日付: 2014-03-28

院: 参議院

会議名: 本会議