藤巻健史の発言 (本会議)
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○藤巻健史君 日本維新の会、藤巻健史です。
まず初めに、三月十五日に永眠いたしました弟藤巻幸夫が生前皆様からお受けいたしました御厚情に、心から御礼申し上げます。
それでは、日本維新の会を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。
安倍総理は、二〇一四年度予算に対し、経済の再生と財政の健全化を同時に達成すると強調されていらっしゃいます。史上最大規模の予算を組んでおきながら、財政の健全化と豪語してもよろしいのでしょうか。国民を欺いているのではないでしょうか。財政の健全化を強調されているのは、二〇一四年度予算で新規国債発行額を四十一・三兆円と、二〇一三年度予算に比べて一・六兆円減額するからだと思われます。しかし、単年度決算が赤字である以上、財政の健全化という言葉はまやかしです。
ダイエットで考えていただければ分かります。昨年二十キログラム体重を増やして百キログラムになった人が、今年は十五キログラム体重を増やして百十五キログラムになった場合、ダイエットに成功しているとは言えません。健康になったとも言うことはできません。体重が減り始めて初めてダイエットに成功していると言えるのです。財政も同じで、千十八兆円にも積み上がった借金が減り始めて初めて財政健全化という言葉が使えると思います。
そこで、甘利大臣にお聞きいたします。二〇一四年度末、そしてプライマリーバランスが黒字化すると国際公約されている二〇二〇年度末に、累積赤字残高は幾らになると予想されているのでしょうか。
ちなみに、政府が目標値として掲げているプライマリーバランスとは、国債の元本償還額と利息支払を除いた数字ですから、財政再建の目標としては気休めにもなりません。累積赤字減少への道が全く描けないがゆえに、苦し紛れに掲げた目標値だと私は思っております。
総理にお聞きします。累積赤字が減少に向かうのはいつ頃で、その道筋は描けているのでしょうか。
ここまで累積赤字が大きいと、金利が少しでも上昇すれば支払金利は急増します。金利が五%上昇すれば支払金利、これはもちろんすぐにではありませんけれども、いずれは五十兆円増加します。千十八兆円掛ける五%という単純計算です。二〇一四年度予算の税収とその他収入の五十五兆円に比べれば、いかに巨額な数字かが分かります。
景気が良くなれば税収も増えるとおっしゃるかもしれませんが、あの狂乱経済とまで言われたバブル末期の一九九〇年度税収は、消費税は三%だったものの、史上最高でした。しかし、六十・一兆円にすぎません。ここまで累積赤字が大きくなると、税収増が支払金利増に追い付くはずがないのです。
私が金融市場でディーラーになった一九八〇年の今の政策金利に相当する有担オーバーナイトコールレートは一二・七五%まで上昇しました。異常な金利でしたけれども、現在の政策金利〇・〇から〇・一%も異常です。アベノミクスが成功するならば、金利は上昇するのが経済学の教えです。また、マネタイゼーション懸念が出て日銀が国債購入をやめざるを得なくなった場合、金利は急騰することでしょう。長期金利の五%上昇は決して想定外とは言えないはずです。
金利が上昇し始めたときの財政はどうなってしまうのか、この国はどうなってしまうのか、そのような場合の危機対応策は政府も考えていらっしゃるのでしょうか。起こる可能性が極めて小さいときでも、起きたときに何とかなるかどうかのテストをストレステストといいます。先進国であれば、どの政府も民間金融機関にその実施を求めています。国自身もストレステストをやっているのでしょうか。甘利大臣、お答えください。
このような状況にもかかわらず、幾ら消費税の悪影響を避けるためとはいえ、史上最大の歳出予算を組むなど考えられません。確かに、歳出を増やせば、経済は多少なりとも上向き、国民は喜びます。しかし、累積赤字は歯止めなく急増し、未来は地獄となります。今日さえ良ければいいという二〇一四年度予算は究極のポピュリズム予算、大衆迎合予算と名付けてもいいのではありませんか。総理、お答えください。
今、日本の財政は極めて厳しい時期にあります。だからこそ、ばらまくのではなく、我が党が主張する、自助努力を国民に促し、地方分権化を推進し、歳出を極力抑えた予算を作るべきなのです。史上最大規模の予算などとんでもありません。景気回復の手段も、量的緩和ではなく、マイナス金利政策とか円安誘導政策とか、財政赤字を増やさない方法は幾らでもあるはずです。そのような経済政策を政府は検討したのでしょうか。
最後に、総理にお約束をお願いして、質問を終えることといたします。財政破綻若しくはハイパーインフレを引き起こし、国民を地獄に突き落とす、そんなことは絶対にしないというお約束です。
質問を終わります。(拍手)
〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇、拍手〕