岸田文雄の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○岸田国務大臣 衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、最近の北朝鮮をめぐる状況について御報告いたします。
北朝鮮による核・ミサイル開発の継続は、地域のみならず国際社会全体にとっての脅威であると同時に、日朝平壌宣言や六者会合共同声明及び累次の関連国連安保理決議への明白な違反です。我が国は、北朝鮮に対し、仮に核実験や長距離弾道ミサイルの発射等が行われれば、日朝関係に深刻な影響が及ぶ旨繰り返し申し入れ、北朝鮮の自制を求めてきています。
政府としては、引き続き、米国、韓国等の関係国と緊密に連携しつつ、北朝鮮に対し、いかなる挑発行為も行わず、一連の安保理決議を誠実かつ完全に実施すべきとの強いメッセージを送り続けるとともに、引き続き警戒を怠ることなく、必要かつ適切な対応をとっていく考えです。
日朝関係については、引き続き、対話と圧力の方針のもと、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向けて取り組んでいく考えであり、今後とも、これらの諸懸案の解決のため、北朝鮮との協議を続けていく考えです。
拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であり、国の責任において解決すべき安倍政権の最重要課題です。全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国、拉致に関する真相究明、並びに拉致実行犯の引き渡しの三点に向けて引き続き全力を尽くします。
五月の日朝政府間協議において、北朝鮮は拉致被害者を初めとする全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施する意思を表明し、七月、特別調査委員会による調査を開始しました。これまでのところ、調査の現状について北朝鮮側から十分な説明が得られておりませんが、政府としては、調査の現状や結果を把握すべく、引き続き最善を尽くします。この観点から、政府としては、特別調査委員会から調査の現状について直接説明を受けるため、政府担当者を平壌に派遣することとしました。北朝鮮に対して、迅速に調査を行い、速やかにかつ正直に結果を日本に通報するよう、強く求めていきます。
拉致問題は、基本的人権の侵害という国際社会全体の普遍的問題です。政府としては、先般の国連総会などあらゆる機会を捉え、各国に対し拉致問題を提起し、協力を要請しています。引き続き、二国間の枠組みや国際会議等を活用して、各国の拉致問題に関する理解と協力を要請してきています。
また、我が国は、国連総会に、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会による報告書の勧告を反映した、これまで以上に強い内容の北朝鮮人権状況決議案をEUと共同で提出する予定です。我が国は、拉致問題の早期解決を含む北朝鮮の人権状況の改善に向け、引き続き積極的な役割を果たしていくとともに、関係国及び国連とも一層連携しながら北朝鮮に具体的行動を求めていきます。
平沢委員長を初め委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。