中丸啓の発言 (本会議)

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○中丸啓君 次世代に胸を張れる日本へ。次世代の党、中丸啓でございます。
 会派を代表して、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案について質問をいたします。(拍手)
 本年八月二十日未明、私の地元でもある広島市安佐南区、安佐北区などを襲った豪雨は、平成最大の土砂災害を引き起こしました。最多雨量は安佐北区上原で二百八十七ミリと、想像を絶するすさまじいものでした。
 行方不明者の捜索は約一カ月間に及び、両区の被災地域での死者は七十四名、重軽傷者は四十四名に上り、広島県全体でも百三十三軒が全壊したのを初め、多くの家屋が損壊や浸水被害を受けました。七十四名の犠牲者とは別に、亡くなられた女性の胎内にいた未来のとうとい命も犠牲になりました。
 犠牲となられた皆様と御家族の皆様に心からお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。
 全国から駆けつけていただいたボランティアの方々、義援金として御協力いただいた皆様を初め、自衛隊、警察、消防、国、県、市など、関係各位の緊密な連携をとりながらの活動は、地域の皆様から感謝の声をいただいておりますので、この場をおかりして御礼を申し上げます。
 救出作業中に、とうとい犠牲がありました。消防士だった政岡さんは、可部東が危ない現場だとわかっていたので、若い隊員に行かせるのは心配だから経験豊富な自分がと、みずから志願をされたそうです。奥様は、もし若い人に行かせて事故に遭遇させたら夫は一生後悔していたはず、本人の顔も、安らかで、達成感に満ちていましたとおっしゃられたそうです。
 二次災害を防ぐためにも、自衛隊、警察、消防の安全確保と連携、迅速な判断、指揮命令実現に向けて、二〇〇四年五月二十日、自由民主党、民主党、公明党の三党合意により早期成立を目指すことが決まっている緊急事態基本法の制定が必要だと思いますが、官房長官の御見解を伺います。
 また、将来的には、個人の財産権、行動の自由に制限をかけなければならない事態に対処するため憲法改正も必要と考えますが、官房長官のお考えをお尋ねします。
 被災者の方の復旧復興が最優先であることは言うまでもありませんが、被害は住宅地だけにとどまりません。安佐北区で開かれた、墓所の被害に対する関係者説明会がありましたが、墓所は山腹にあり、多くの被害を受けました。
 復旧復興には臨機応変な対応が欠かせません。住宅地はもちろん、住宅地以外への対応については、予算権限も含め、規制や監督省庁の役割など、地元自治体対応だけでは及び腰になる部分があることは否めません。
 今回の対応は、行政の前例ありきではなく、被災住民のニーズに合わせて国、県、市が臨機応変に対応されると聞きましたが、防災担当大臣、今後の取り組み姿勢を伺います。
 被害を受けた多くの地域が法律に基づく土砂災害の危険区域に指定されていなかったことから、住民にその危険性が十分に伝わっていませんでした。そこで、改正案で、今後は調査を終えた段階で危険区域を明示、公表することを義務づけています。
 つまり、土砂災害防止法は、危険箇所を住民に知らせることが対策の前提になっています。しかし、広島市で土砂災害が発生した百六十六カ所のうち、警戒区域に指定されていたのは、たった四十カ所でした。全国的に見ても、指定は進んでいるとは言えません。
 改正案は、今後、都道府県が基礎調査を終えた段階で結果を公表することを求めています。これによって、調査が終わった危険箇所の公表は進むと思いますが、残された危険箇所をいつまでに調査を終わらせるのかは、はっきりと決められていません。
 期限を区切って、全ての危険箇所の調査を速やかに進め、公表する必要があると思いますが、国土交通大臣はどのようにお考えでしょうか。
 次に、避難の情報をどう発表し、住民の避難をどう進めるかという問題です。
 改正案は、土砂災害警戒情報を避難勧告に結びつけようとしていますが、ここにも課題があります。一つ一つの危険箇所のリスク評価ができる仕組みをつくったり、土砂災害警戒情報を、基本的な市町村単位ではなく、もっと狭い範囲に発表することを検討すべきです。
 最近は、合併で広い面積の市町村がふえました。土砂災害警戒情報を避難勧告に結びつけるため、気象庁と都道府県は、市町村にとってより使いやすい情報になるように工夫すべきだと思いますが、国土交通大臣はいかがお考えですか。
 多くの人が暮らす住宅地を襲った広島市の土砂災害を見て、同じように山際まで開発が進んだ住宅地を抱えた市町村やそこに暮らす人々など、他人事ではないと感じている人がたくさんいます。
 広島市の土砂災害の教訓を生かした対策を一刻も早く進める必要があります。法改正だけでなく、課題の解消に向けて、実践的な対策を政府に切にお願い申し上げ、次世代の党、中丸啓の質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
    〔国務大臣太田昭宏君登壇〕

発言情報

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発言者: 中丸啓

speaker_id: 27418

日付: 2014-10-23

院: 衆議院

会議名: 本会議