古賀友一郎の発言 (国の統治機構に関する調査会)

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○古賀友一郎君 自由民主党の古賀友一郎でございます。
 国と地方の関係について、私の思うところを申し述べたいと思います。
 本会の調査項目が「時代の変化に対応した国の統治機構の在り方」ということで、まさしく私も、国と地方の関係についても時代の変化に対応して合目的的にやっぱり変化していくべきだと、このように思っております。
 先ほど、歴史的に考えて、倉林委員からも御指摘があった憲法なんですけれども、まさしく戦後、我が国の民主化の一環として憲法に地方自治の章が新たに設けられたということでありまして、新しい地方自治制度が導入されたわけでありますけれども、これは、その国と地方の関係という観点からいたしますと、まさしく中央政府に対するチェック・アンド・バランスといいますか、抑制均衡という、そういった要請があったというわけでありまして、まさしく地方自治の本旨たる団体自治、住民自治のうち、団体自治というのはまさにそういった視点からの要請だと、これは戦前の反省からだというふうに理解をできるわけであります。
 その後、戦後の復興から高度経済成長を経て、社会が安定、成熟化していって、また国民の価値観も多様化してくるという中にあって、それまでの国主導での一律の行政では社会のニーズを満たしにくくなってきたというわけであって、しかもまた経済成長によるパイの拡大も望めないという、そういう時代に入ってきたというわけでありまして、まさにそれが昭和の終わりからバブルを経て、バブル崩壊後の頃からそういった視点がやっぱり強くなってきたわけであります。
 その頃から、先ほど横山先生からもありました、これは平成五年の地方分権の衆参の国会決議というところから始まりまして、るる地方分権の改革というのが取り組まれてきたわけでありますけれども、ちょうど我が国における失われた二十年と重なる時期になるわけであります。平成七年の地方分権推進法、あるいは平成十一年の地方分権一括法の成立、あるいは平成の市町村大合併、あるいは平成十六年からの三位一体の改革、十八年の地方分権改革推進法に基づく改革という一連の分権改革がなされてきたわけでありますけれども、この間の改革の趣旨というのは、一貫して自治体の能力を高める、あわせて国の関与を縮小して自治体の自由度を高めるというわけでございまして、そういうことを通じて、行政能力のある自治体が地域の住民のニーズを効率よく満たすことができるんだと、こういう思想に基づいた改革であったわけであります。
 その当初の目的が果たして順調にちゃんと効果が発揮されているかどうかというのは、これはいろんな議論のあるところだと思いますけれども、一つは、この間の改革で大きな積み残しとなっているのがいわゆる税財源の問題というわけでございまして、特に先ほど申し上げたように、経済のパイが停滞する時代においての分権議論でありますから、どうしても国と地方の税財源分捕り合戦になって、なかなか進まなくなってきているというのが大きな課題であると、これは一つ認識をしておかなければならない課題だろうというふうに思うわけであります。
 ただ、そうこうしているうちに、今度は少子高齢化が進んで人口が減っていくという時代に入って、経済のパイが停滞するどころか縮小に向かうんじゃないかというような危機感が共有される中で、地方は消滅すら意識を持たなければいけない。そういった、その程度の危機感がやっぱり醸成されてきたという社会情勢の中にあって、どういう今後の国と地方の在り方を考えていくかというところが求められているのではないかというふうに思っております。その点については先ほど浜田委員も御指摘になったと思うんですけれども、地方の持っている資源によってその可能性を引き出すというような国と地方の関係というものがこれから必要なのではないかなというふうに私も思っているところであります。
 これまでの地方自治体に求められる役割というのは、その与えられた仕事をうまく効率よくこなすというようなことだったんですけれども、これからは、それに加えまして、やはりその地域の資源をフルに活用をいたしまして、雇用を生み出して、そしてまた持続可能な地域社会を創出する、そういう自治体が求められているんじゃないかなと、このように思っております。
 そういった意味では、これまでの分権というのは行政間での権限のやり取りというわけでありましたけれども、既存の行政の権限を国と地方でどう分け合うかという発想とともに、言わば、それを一階としますと、二階の部分の議論といいますか、世の中的には現在認められていない、あるいは禁止されているかもしれない、そういう領域において自治体に権限を与えてみる。やる気と能力のある自治体に権限を与えてみて、そしてその潜在能力を発揮させると。もちろん、それがうまくいかなければ……

発言情報

speech_id: 118714290X00220141105_021

発言者: 古賀友一郎

speaker_id: 3122

日付: 2014-11-05

院: 参議院

会議名: 国の統治機構に関する調査会