岸田文雄の発言 (外務委員会)

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○岸田国務大臣 外務委員会の開催に当たり、主な国際情勢について報告するとともに、外交政策について所信を申し述べます。
 まず、先般の邦人殺害テロ事件は痛恨のきわみであり、暴挙を断固非難します。お二人に哀悼の誠をささげ、御家族にお悔やみを申し上げます。この間の政府の対応に関連し、議員各位の御理解と御協力に深く感謝いたします。
 先般の事件を受けて、テロ対策の強化、中東の安定と繁栄に向けた外交の強化、過激主義を生み出さない社会構築への支援を進めます。また、海外における日本人の安全確保にも万全を期します。
 領土、領海、領空については、断固として守り抜くとの方針のもと、引き続き毅然かつ冷静に対応します。そして、国民の命と平和な暮らしを守り抜き、国際社会の平和と安定に積極的に貢献するため、切れ目のない安全保障法制の整備を進めます。
 本年は戦後七十年です。さきの大戦の深い反省を踏まえつつ、平和国家としての日本の歩みをさらに未来に進めます。国際協調主義に基づく積極的平和主義を具体的に実践する外交に取り組みます。
 引き続き、日米同盟の強化、近隣諸国との関係強化、経済外交の強化の三本柱を軸とした外交を強力に展開します。
 第一の柱である日米同盟を、あらゆる分野で強化します。
 ガイドライン見直しを初め、幅広く安保・防衛協力を進め、抑止力を一層強化します。普天間移設を初め、在日米軍再編を現行の日米合意に従って進め、沖縄の負担軽減に取り組みます。日米地位協定の環境補足協定の署名に向け、作業を進めます。
 第二の柱は、近隣諸国との関係強化です。
 日中関係は、最も重要な二国間関係の一つです。戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、さまざまなレベルで対話と協力を積み重ね、大局的観点から日中関係を発展させてまいります。
 最も重要な隣国である韓国とは、さまざまなレベルで積極的に意思疎通を積み重ね、大局的観点から、国交正常化五十周年にふさわしい、未来志向で重層的な協力関係を、双方の努力により構築します。日本固有の領土である竹島については、引き続き日本の主張をしっかりと伝え、粘り強く対応します。
 また、日中韓三カ国の協力を未来志向で強化します。
 ASEAN、インド、豪州などとの協力関係を強化します。
 日ロ関係については、政治対話を積み重ねつつ、国益に資するよう進めます。その中で、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結すべく、粘り強く交渉に取り組んでまいります。
 ウクライナ情勢の平和的解決を促すとともに、ウクライナの改革努力を支援します。
 北朝鮮に関しては、対話と圧力の方針のもと、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルなどの諸懸案の包括的な解決を目指します。拉致問題については、北朝鮮による調査が全ての拉致被害者の帰国につながるよう、全力を尽くします。
 第三の柱は、経済外交の強化です。
 日本企業支援を進めるとともに、各種フォーラムで国際ルール整備の議論に積極的に参画します。包括的かつ高いレベルの経済連携を、戦略的かつスピード感を持って推進します。
 グローバルな課題についても積極的に貢献します。
 国連創設七十年に当たり、国連との連携を一層強化します。安保理改革実現に向けてリーダーシップを発揮し、非常任理事国選挙にも万全を期します。国際機関の日本人職員の増強にも努めます。
 被爆七十年の本年、唯一の戦争被爆国として、NPT運用検討会議での議論を主導し、核兵器のない世界を目指した取り組みを前進させます。
 気候変動分野での積極的貢献のため、緑の気候基金法案を今国会に提出しております。女性が輝く社会の実現、国際開発課題、開発協力大綱のもとでのODAの戦略的活用等に積極的に取り組みます。国連防災世界会議では、日本の貢献を表明し、被災地の復興を発信しました。
 戦略的な対外発信に努め、外交実施体制を含む総合的な外交力を一層強化してまいります。
 土屋委員長を初め理事、委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げます。

発言情報

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発言者: 岸田文雄

speaker_id: 6324

日付: 2015-03-18

院: 衆議院

会議名: 外務委員会