船田元の発言 (憲法審査会)

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○船田委員 自民党の船田元でございます。
 去る六月四日のこの憲法審査会、憲法保障をめぐる議論ということで、三人の参考人の方からお話を伺い、また質疑も行われました。
 もちろん、立憲主義ということが一つのテーマでございましたので、昨年七月の閣議決定のあり方、あるいは現在審議されております平和安全法制関係が議論されるということは、これは予想できることではございましたけれども、一方で、会長が、今回の審査会運営の基本方針ということで述べられました言葉に、政局にとらわれずに憲法に関する議論を深化していくべきである、こういうお話をされました。そういう状況からいたしますと、若干ずれているような感じが否めません。もう一度、私たちは、憲法審査会の運営のあり方あるいはルールというものを再確認し、落ちついた環境のもとで憲法改正に関する議論が深化されますように、各党が努力をしなければいけないということを最初に申し上げたいと思います。
 次に、立憲主義についてでございます。
 長谷部参考人は、憲法の示すもの、あるいは憲法の内容としては、一つは普遍的価値、民主主義であるとか基本的人権であるとかそういう普遍的な価値とともに、普遍的価値の範囲内において固有な理念、例えば天皇制などを認めるべきである、このような御発言をされました。憲法は、権力を縛りつけるためのものだけではなくて、我が国固有の理念を一定の範囲で書いていくということも容認したものと私は受けとめております。
 次に、制定過程についての議論もございました。
 小林参考人は、押しつけ憲法論について、この歴史的な事実はあらがえないけれども、そのことだけを言うのでは生産的ではない、やはり現在は定着をしている、そういう現状から憲法を議論することが適切であると。このことについては共感を持った次第でございます。
 違憲立法審査について、笹田参考人は、我が国のような司法裁判所型においては、具体的裁判の最終審という部分が非常に大きく、抽象的なテーマにおける憲法判断はほとんど不可能に近い、こういう現状認識を示されました。そして、今後においては、具体的裁判を扱う特別高等裁判所を設置し、最高裁を抽象的規範統制のできるいわゆる憲法裁判所にするか、あるいは、カナダで行っている、政府が最高裁に勧告的意見を求めるいわゆるレファレンスという制度を導入することも検討したらどうかという、大変興味深い御意見を頂戴いたしました。
 最後に、昨年七月の閣議決定、そして、それをもとにした現在の平和安全法制について一言申し上げたいと思います。
 この閣議決定、そして現在の平和安全法制につきましては、切れ目のない安全保障体制を確立し、抑止力を強化するということであります。矛を磨くのではなくて盾を強くする、すなわち、現行憲法が認めている中での専守防衛、この範囲をいささかも踏み外すものではない、このように理解をしているわけでございます。
 今後とも、建設的な議論が憲法審査会で闘わされることを心から期待いたしております。
 以上です。

発言情報

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発言者: 船田元

speaker_id: 31837

日付: 2015-06-11

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会