古屋範子の発言 (厚生労働委員会)
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○古屋(範)委員 局長は非常にたくさんしっかり取り組んでいるようにおっしゃっているんですけれども、十年前に比べますと、あのとき何もなかったことを考えると、確かに少しはやっていらっしゃるとは思うんですが、院内保育所の整備や女性医師バンク支援についても、本当にまだまだ完備しているとは言えない状況だというふうに思います。
今答弁の中でもおっしゃられていた事業なんですが、報告書の内容を具体化したモデルとして、女性医師キャリア支援モデル普及事業を立ち上げられています。本年度予算で約二千万ですね。たったの二千万。モデル医療機関として二カ所、全国でたった二カ所をやっていくということで、やらないよりはいいかもしれないんですが、非常に、形だけといいますか中途半端なものではないかという気がしてなりません。
せめて、北海道・東北、あるいは関東そしてまた東京、中部、近畿、四国、九州とか、六ブロックごとに一カ所ぐらいはこうした女性キャリア支援モデル医療機関をつくるべきではないかというふうに思います。
近年、女性医師確保対策というのは、全体のシーリングがかかり、削減をされていく方向にあると思います。ですので、どこまで本当にこれが成功し効果を上げていくのか、ちょっと疑問を抱くところでございます。
また、これも今答弁で触れられていたんですが、女性医師バンクでございます。
私も議員になりまして、こういうものをつくるべきだと提案をいたしまして、平成十八年度から、女性医師の復職、転職支援、女性医師バンクを医師会に委託する形でスタートされています。私もスタート時点で参りました。その途中経過も見に参りました。
最初は、小児科を開業している保坂シゲリ先生という方なんですが、診療を終えて、夜の時間に電話をしたりパソコンをしたり、ほとんどボランティアのような状態でマッチングをやっている。これは余りにひどいんじゃないかということで、これも当委員会で取り上げて、コーディネーターの拡充、また予算も少し拡充をされて、約十年間、ここに至っているわけであります。
しかし、これが、ことしの一月、総務省からの行政評価というものが出されました。女性医師バンクの就業あっせんの状況が、平成十九年度の四百四十二件から平成二十四年度に百七十八件と減少しているということが指摘をされていまして、就業成立も五十三件から三十六件に減少しているということでありまして、女性医師バンクでは、求職者が希望する就業条件に合った医療機関の紹介が十分にできていなかったことがうかがわれると言われております。就業成立一件当たりの単価が大幅に上昇しているということで、この女性医師支援センター事業の見直しを含め、効果的な離職防止、復職支援方策を検討することということで指摘をされております。
確かに、この数字は数字なんですけれども、医師の転職というのは、普通の、いわゆる一般的な職業に比べて非常に難しいということが言えるのではないかと思うんですね。
それで、こちらは単なるマッチングだけを行っているわけではありません。登録された求職者一人一人に対して、現役の医師である担当のコーディネーターがついて、さまざまな、個人の状況に合わせたサポートも行っております。
各地も、開設当初はこれはなかったんですが、地域からの声を聞く、情報伝達、交換の機会の場として、女性医師支援センター事業ブロック別会議というものを開催しておりまして、また、医学生、研修医等をサポートするための会、女性医師の勤務環境の整備に関する病院長、病院開設者・管理者等への講習会など、多角的な支援を行っております。私もこの情報交換会には出席をさせていただきました。各方面の中心的な大学病院などが核となって、今いろいろな試みをしている。当時から考えれば、非常に大きく進んでいるということが言えるんだろうというふうに思います。
効果的な離職防止、復職支援、これを検討していくというのは非常に重要なんですが、さらにこの女性医師バンクを生かしていく方向で、ぜひ厚労省としても指導、アドバイスをしていただきたいというふうに思っております。
この二つの事業について、方向性をお示しいただきたいと思います。