佐藤茂樹の発言 (政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会)

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○佐藤(茂)委員 公明党の佐藤茂樹でございます。
 きょうは、公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして質問する時間をいただきまして、ありがとうございます。
 まず、発議者に質問する前に、我が党の参議院選挙制度改革についての考え方を最初に申し述べた上で、発議者に質問をさせていただきたいと思います。
 公明党は、長年にわたりまして、全国十一ブロックによる大選挙区制の抜本改革案を掲げてきました。この十一ブロック案では、最大格差は一・一三倍にまで縮小することになります。これが最もふさわしい抜本改革案だと考えておりまして、その理想は今も変わりません。
 しかし、平成二十二年、平成二十五年の参議院選挙について、最高裁から違憲状態との厳しい判決を重ねて受けました。この機会に一票の格差を是正する抜本改革案をまとめなければ、司法からはもちろん、国民から極めて厳しい指弾を受ける、そういうことは必定だ、そのように我々は認識をしたわけでございます。
 そのため、理想とする抜本改革案は一旦棚上げして、より幅広い合意形成が可能となる合区を許容して、一票の格差を二倍以内とする抜本改革案をまとめました。何ら提案もせずに、合意形成にも汗をかかないという姿勢はとるべきではない、そのように我々は考えたわけでございます。
 その後、各会派とも協議を重ねてまいりました。参議院において、民主党・新緑風会、公明党、無所属クラブ及び生活の党と山本太郎となかまたちの会派の皆様で、いわゆる二十県十合区による二倍以内案を内容とする法律案を提出いたしました。これによりまして、最大格差は一・九五三倍に縮小することになるわけであります。参議院においてこの案が採決されなかったことは、まことに残念でなりません。
 そういう観点からいたしますと、今回提出されております自民党及び四党が提案されたいわゆる十増十減案というのは、合区に踏み切られたという点では私どもの提案と同じ方向性であると認識しておりますが、ただ、一票の格差が二・九七四倍と三倍程度に達する改革案では、憲法が求める投票価値の平等の要請に応えるのには不十分である、そのように私どもは考えているところでございます。
 一つには、発議者も当然読んでおられると思うんですが、昨年の十一月二十六日に出された最高裁判決、これを読ませていただきましたときに、これだけの分厚い内容ですからはしょって申し上げますと、参議院の役割がこれまでにも増して大きくなっていることに加えて、衆議院が格差二倍以内になることを基本とする区割りの基準が定められていることを引用した上で、参議院についても、適切に民意が反映されるよう投票価値の平等の要請に十分配慮することを求めているわけでございます。特に参議院議員の選挙だからといって投票価値の平等が後退してよいという理由はないとしていることから、最高裁が許容するいわゆる一票の格差は二倍以内であると私どもは考えるところでございます。
 これを踏まえれば、まさに格差を二倍以内とすることが、最高裁が違憲無効と判断しない、そういう要件である、そのように我々は考えているわけでありますし、さらにその後、両案が出そろってからのマスコミの論調も、基本的には我々の十合区案の方が一票の格差の是正案としてはまさっている、そのように多くの報道でされているわけでございます。
 二十四日に決められた後の二十五日の毎日新聞でも、「定数の「十増十減」で最大格差は二・九七四倍に縮小するが、民主、公明両党の「二十県十合区」案に比べると踏み込み不足は否めない。」そのように報道しているわけでありますし、また、きょうあえて持ってきましたけれども、参議院の皆さんが協議されてきました選挙制度協議会の議論では、多数は、二倍を超える最大格差は許容されない、そのように意見を述べられているわけでございます。
 そういうことを踏まえて、あえてきょうは、時間が限られておりますので、発議者の中で自民党の発議者と維新の党の発議者にそれぞれお聞きしたいと思うわけです。
 参院第一党の自民党の発議者にまずお尋ねしたいのは、十増十減案では、一票の格差が二・九七四倍と三倍程度に達するわけであります。憲法が求める投票価値の平等の要請に応えるのには、今申し上げましたように不十分だと我々は考えますけれども、自民党の考える参議院の一票の格差の最大格差は何倍まで許容されるとお考えなのかもあわせて御答弁をいただきたいというのが一つでございます。
 もう一つは、選挙制度協議会の報告書の中身を見ましても、一貫して一票の格差は二倍以内におさめるべきであると維新の党さんはこの協議会で主張されてきました。そういう維新の党の従来の主張からいたしますと、今回の十増十減案というのは、縮小されたといっても、二・九七四倍と三倍程度に広がるわけでございまして、従来の主張からすると踏み込み不足、不十分な案ではないのか、そういうふうに考えますけれども、それぞれ発議者の方から御答弁をいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤茂樹

speaker_id: 30698

日付: 2015-07-28

院: 衆議院

会議名: 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会