福田昭夫の発言 (総務委員会)
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○福田(昭)委員 私は、プライマリーバランスの黒字化、この目標はやめた方がいいと思うんです。
なぜかというと、大体、小泉内閣のときもそうでした。GDP比の赤字を半減、これは実現できるんですよ、ここまでは。あるいはGDPの赤字幅三%以内、これも実現できるんですよ。しかし、これを黒字化しようとすると、大体歳出カットをするんですよ。あるいは増税するんですよ。大体経済を悪くして、逆に税収が入ってこなくなるというのが今までの経験だと私は思います。ただし、ストックは減らしていかなくちゃなりません。
そうすると、一千兆円も借金をつくっちゃったんですから、実現可能なのは、やはりGDPの三%以内までに、毎年その目標を達成する努力をする、そちらの方が私は達成しやすいと思うんですよ。それをずっと続けていく。年数はかなりかかりますけれども。経済をしっかりさせれば、それは五年、十年でやれるかもしれないんですけれども。
ですから、ストックはもう完全に減らしていかなきゃなりません。ストックを減らすのには、やはりストックの健全化指標は、御案内のとおり、分母は名目GDPです。分子が粗債務または純債務ですね。そうすると、残念ながら、分母の名目GDPが二十年間一つも大きくなっておりません。五百兆円、ちょっと超えたこともありますけれども、いまだに五百兆円を切っています。平成三年から全くでかくなっていない。分子だけは大きくなって、粗債務は一千兆円になっちゃった。純債務が五百兆円か六百兆円ぐらい。そういう状態になっているわけでありますから、当然、財政は悪化したというわけです。
したがって、やはりデフレを脱却するということは、分母の名目GDPを実は大きくするということなんですよね。ところが、そういう政策がとられてこなかったというのが、この二十年間の日本の経済財政の運営の歴史なんです。ここを改められないのがアベノミクスなんです。
そういう意味で、非常に心配な話で、また、平成三十二年度、二〇二〇年にプライマリーバランスの黒字化を目指すなんて目標を立てると、必ず増税、平成二十九年四月一日に一〇%に上げる。そして、それでもプライマリーバランスを黒字化できないから、では、歳出カットをする。歳出カットをするといったら何が狙われるかというと、地方交付税と社会保障費ですよ。そうしたら、また経済を押し下げて、バンザイですよ。
ですから、そうしたことをちゃんと踏まえてやらなくちゃいけないと私は思っているんですが、そこで総務大臣にお伺いするのは、そうした、平成三十二年度にプライマリーバランスの黒字化目標を堅持するということになったら、総務省としては、平成二十八年度以降、一般財源の水準を含めた地方財政をどのような方針で進めていくのか、ぜひお伺いをしたいと思います。