奥野信亮の発言 (本会議)
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○奥野信亮君 ただいま議題となりました法律案につきまして、法務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
本案は、刑事手続における証拠の収集方法の適正化及び多様化並びに公判審理の充実化を図るためのものであり、その主な内容は、
第一に、いわゆる取り調べの可視化に関して、法律上の制度として、取り調べの録音、録画制度を創設すること、
第二に、証拠収集等への協力及び訴追に関する合意制度、すなわち司法取引の制度を創設すること、
第三に、通信傍受対象事件の範囲を拡大し、新たな傍受方式を導入すること、
第四に、証拠開示制度を拡充し、裁量保釈の判断に当たり考慮すべき事情を明確化すること
などであります。
本案は、去る五月十九日、本会議において趣旨説明及び質疑が行われた後、本委員会に付託され、二十六日上川法務大臣から提案理由の説明を聴取し、翌二十七日から質疑に入りました。その後、複数回の参考人質疑を通じて延べ二十人の参考人から意見を聴取し、取り調べの録音、録画及び通信傍受の実施状況について二回の現地視察を行うなど、二カ月を超える慎重な審査を進めてまいりました。
八月五日、本案に対し、自由民主党、民主党・無所属クラブ、維新の党及び公明党の四会派共同で修正案が提出されました。
その主な内容は、
第一に、司法取引については、合意に当たり、事件の関連性について、その程度を考慮すべきことを明記するとともに、合意のための協議には弁護人が常時関与すること、
第二に、通信傍受については、通信当事者への通知事項を追加すること、
第三に、附則の検討条項を改めること
であります。
同日、修正案の趣旨の説明を聴取した後、原案及び修正案を一括して質疑を行い、質疑を終局いたしました。次いで、討論、採決の結果、修正案及び修正部分を除く原案は賛成多数をもって可決され、本案は修正議決すべきものと決しました。
なお、本案に対し附帯決議が付されたことを申し添えます。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
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