福山哲郎の発言 (外交防衛委員会)

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○福山哲郎君 なかなかよく分からないですね。
 歴史的に言うと、もうここにいらっしゃる委員の先生方は皆さん御案内だと思いますけれども、警察予備隊から保安隊、自衛隊に規模が戦後拡大するに当たり、どうしても旧軍人の皆さんを登用しなきゃいけなくなります。その中で、やっぱり自衛隊の幹部が旧軍人になるので、そこで、戦前の反省も含めて、内局の一定の、当時の言葉で言えば統制をするということで、このいわゆる保安隊、自衛隊の流れがあるわけです。
 今、別に私は、昔話を持ち出して、殊更これが大事だと言っているわけではないんですが、しかし一方で、お手元に今日お配りをしている資料を見ていただければと思いますが、お配りをしている資料、議事録のところでございます。
 これ、実は佐藤栄作総理は、自衛隊のシビリアンコントロールは、国会の統制、内閣の統制、防衛庁内部における文官統制、及び国防会議の統制による四つの面から構成されておると。明確にシビリアンコントロールはこの四つの要件ということを言われています。
 さらには、中曽根防衛庁長官は非常にやっぱり含蓄のあることを言われていて、文民統制という言葉について、私は、部内の背広の者が制服の者に威張るということではない、それは政治理念が軍事理念に優越するということであると。具体的に言えば、国民の代表である政治家が軍事を掌握することである、そういう意味において、国権の最高機関である国会云々とあって、その下です。しかし、私は内局による統制というのは必要だと思っているんです、それは防衛省設置法を作ったときに、作った一人は私でもありますといって、中曽根総理はその当時の歴史的な経緯についてお話しになって、次です。そういう面から見て、陸海空三軍ができてきますと、またばらばらになってけんかをする、そういう意味において、それは内局において統一した方がよろしいと。その次です。三軍がばらばらにならないように、そういう意味で内局においてこれを統合するということは非常に大事な要素でもあるのですと。そういう意味におけるシビリアンコントロールというのはある程度あるでしょう、なぜならば、内局というのは長官を補佐する、いろいろ部隊、各幕に対して指示を与えるときも内局が審査して、そして報告に来るのも、また上から下へ下達するのも、内局を通してやるというシステムになっておるのです、これは非常に大事な要素であると思うのですと。これ、中曽根当時長官が明確に言われています。
 これは佐藤総理の言われていることと僕は内容的には軌を一にしていると思っておりまして、さらには竹下大蔵大臣は、防衛庁そのものの中にいわゆるシビルの方、内局の方がコントロールしていかれる。これは統制という言葉をコントロールという言葉で言われておられます。さらには、総理になられてからもですが、まず内局と制服とのいろいろな話合いがあって、内局というものが制服をコントロールすると申しますか、そういう機能がまず第一義的に、つまりこの一義的にという言葉が重要なんです、一義的にあるのではないかと言われています。
 ところが、平成十年になって変わります。久間国務大臣、内部部局が自衛隊をコントロールするという、それがシビリアンコントロールだとは思いません。これははっきり変わります。そして、その後に御案内のように石破大臣の防衛省改革会議の報告書につながっています。
 今回、中谷防衛大臣が衆議院の予算委員会の審議の後、統一見解だといって文書を作っていただきました。三枚目見ていただければと思う。これを早々に出していただいたことは私は是としますけれども。
 これ、シビリアンコントロールは、民主主義国家における軍事に対する政治の優先を意味する、我が国の文民統制は、国会における統制、内閣による統制とともに、防衛省における統制で、どういうわけか内局における統制という佐藤総理の四つのうちの一個がすぽんと抜け落ちています。そのうち、防衛省における統制は、文民である防衛大臣が自衛隊を管理運営し、統制することであるが、これも急に文民である防衛大臣がという言い方をして、これまでは文官と言っていたんですね、防衛副大臣、防衛大臣政務官等の政治任用者の補佐のほか、内部部局の文官による補佐も、ここも急に補佐になっているんです、この防衛大臣による文民統制を助けるものとして重要な役割を果たしていると。文民統制における内部部局の文官の役割は防衛大臣を補佐することであり、内部部局の文官が部隊に対し指揮命令するという関係にはない。
 指揮命令するなどというのは、歴代の総理や大臣も全然言われていません。全く言われていません。このことを衆議院でも何度も中谷防衛大臣は言われていますが、我々も指揮命令するなどというのは全く考えていません。指揮命令は防衛大臣であり、内閣総理大臣の職務です。文官がそんなことをやったらそれこそ大問題になります。だから指揮命令するという関係ではないというのは我々当然のことと思っていますが、一体この佐藤総理の言われる四つの統制、それから中曽根総理の言われている文官による一つの、何というかコントロールというか一義的な統制、統合みたいなのが必要だとおっしゃっていることの考え方は一体どこに消えてしまったのかと。
 これも実は先ほどの、済みません、申し訳ありませんが、我が軍と言われたり、元々の政府の見解について結論だけころっと変わっていたりするのと一緒で、中谷防衛大臣がせっかく作っていただいた統一見解もいつの間にか文官統制という言葉が消えているんです。これは一体どういう経緯で、どういう状況で、いいですか、私は先ほど申し上げたように、十二条の改正そのものについて今批判的なことを言っているわけではなくて、なぜなら北澤防衛大臣のときにその問題意識があったということも紹介しています。
 検証して何か問題があったのかと言ったら、それは問題ないと言われている。問題ないと言われている状況なのに、いつの間にかこの文官統制という言葉が消えてなくなって、過去の総理や大臣の答弁がいつの間にか指揮命令をするという関係にはないという、非常に何か懸け離れた議論の中で何となく収まりを付けようとしているということなので、法案の審議がもうすぐ始まりますけれども、確認として防衛大臣にお伺いをしておきたいということですので、一体、文官統制ということについては答弁を変えたのか、それからなぜ、四つの佐藤総理の言われている統制からいつの間にか三つに変わっているのか、理由を中谷防衛大臣、お答えください。

発言情報

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発言者: 福山哲郎

speaker_id: 23476

日付: 2015-03-26

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会