渡部恒雄の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(渡部恒雄君) 御質問ありがとうございます。
先ほどの空気の話というのは大分昔に私が書いたもので、それを読んでいただいたということで大変恐縮でございます。有り難く思っております。
空気で決めちゃいけないのはどっちもそうで、つまり軍事方面に行くことも心配ですし、空気が流れて、空気の支配で、全ての軍事に関わるもの、これは実は防衛に関わるものですから、これも否定しちゃいけないと。要するに、冷静に、客観的にバランスを取るということだと思います。
現在の流れでいきますと、やはり、日本を取り巻く国際安全保障の状況が非常に厳しい。厳しいというのは、簡単に言ってしまうと、日本とアメリカというのは、ここの地域の中で唯一ここ十年ぐらいで防衛費を減らしているんですよね。ほかの国は全部防衛費を上げていると。そこで軍事バランスをきちんと取る必要があると。それは、侵略に行くとかそういう話ではないんだと思います。
シビリアンコントロールに関して言えば、実は、今後の在り方というのはシビリアンと軍人の、つまり自衛隊の制服組とのバランスを的確にすべきということが一つあるんですけれども、それって、法律で決めたり、固くコントロールしろとか、私は統制という言葉は嫌いでして、統制しろとかそういう話じゃないんですよね。つまり、いい関係、きちんとした信頼関係があって、最後は政治リーダー、つまりここに皆さんが、いらっしゃるような、国会議員の方がリードをすると、そういう形にすべきであろうと。
ですから、過去の反省というのはどういう反省かというと、戦前、日本が戦争の道を歩んでしまったのは、一つは統帥権が、これは武蔵参考人の話にもありましたけれども、統帥権というのは政治がコントロールできなくなったことなんですけど、そのきっかけって、実は軍人の責任だけじゃないんですね。国会議員が、実は一九三〇年のロンドン海軍軍縮条約に関する問題を野党が与党を攻撃する形で始めているんです。そこに軍が乗っちゃったんです。
ということですので、今後の在り方で、もちろんシビルとミリタリーの適切な関係は重要なんですが、皆様方のような国会議員の方たちの理解と覚悟というのが非常に重要であるというふうに考えます。