水野賢一の発言 (憲法審査会)
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○水野賢一君 無所属クラブの水野賢一です。
私たちは、憲法を不磨の大典であり一言一句変えてはならないという立場には立ちません。明治憲法、大日本帝国憲法は一八八九年に制定をされてから六十年近く一度も改正されず、現行憲法、日本国憲法は一九四七年に施行をされてから七十年近く一度も改正されていません。時代に合わせて憲法を変えていくということはどこの国でも行っていることであり、日本においても当然実施をされてしかるべきものだというふうに考えております。
なお、現行憲法の草案が占領下にGHQによって起草されたという成立過程を問題視する、いわゆる押し付け憲法論について言及もしておきます。
確かに、現行憲法の草案が占領期、GHQの下で作られたのは事実ですが、一方で、帝国議会の衆議院、貴族院の審議を経て、またそこでの芦田修正などを始めとする幾つかの修正を経た上で制定されたのも事実です。また、こうした押し付け憲法論は、サンフランシスコ講和条約の発効直後ならばともかく、講和条約の発効から六十年以上現行憲法を守ってきた中で、今余り説得力はないのではないかというふうに思います。こうした観点に過度に立脚するのではなく、あくまでも数十年も変わっていない憲法が、時代に合わせて憲法を変えていく、発展させていくという観点に立つべきではないかというふうに考えます。
なお、憲法九条が話題になりますけれども、平和を守るということというのは、憲法を掲げていれば、掲げていさえすれば平和が守れるというほど単純なものではなく、現実にのっとった政策が必要です。しかし、憲法の平和主義の理念や精神は守り発展をさせていくべきだというふうに考えています。
では、私たちが憲法改正をするという場合にどこに力点を置くべきかという点について申し上げたいと思います。
もちろん、いろいろあるでしょうけれども、とりわけ統治機構の在り方というのは改革をされていくべきだというふうに考えております。
この審査会においても今後議論をされていくのでしょうけれども、二院制、一院制の問題というのも重要な観点です。私たち無所属クラブの所属議員四名は全員みんなの党の出身者でありますけれども、前身であるみんなの党も一院制を唱えておりました。誤解なきように申し上げると、いわゆる参議院廃止論ではなく、衆参統合をした一院制ということを唱えていたわけですが、もちろん、こうした問題についても様々な観点からの議論はあるというふうに思いますけれども、タブーにすることなくしっかりとした議論を行っていくべきだというふうに思います。
総じて申し上げれば、私たちは、憲法改正をすることは必要である、しかし、復古主義や時代錯誤のような憲法を持ち出すのではなく、憲法の精神を発展させ、時代をますます推進し、人類の、また日本国の進歩のために寄与するような憲法にしていくべきだというふうに考えております。
以上です。