北村経夫の発言 (憲法審査会)
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○北村経夫君 会長、ありがとうございました。自由民主党の北村経夫でございます。
私は、柳本会長に敬意を表して、先日行われました大阪都構想の住民投票について感じたことを述べたいと思います。
今回の住民投票によって、大阪市民は問題意識を持ち、議論し、危機感を共有化しました。そして、打開の方策について考えました。その結果、投票率も上がりました。まさに議論することの大切さを世に問うたのが今回の住民投票だったと思います。
一方、我が国の国政選挙における最近の投票率はどうか。各国の国家立法機関における議会選挙のデータによると、日本は世界で百五十四位になっています。投票を義務化している国の存在を差し引いても、余りにも低い位置にあります。これは、国家の危機と言ってもいい、ゆゆしき問題だと思います。
多くの国民は、国家運営は政治家のやること、国家の安全は自衛隊とアメリカに守ってもらうと考え、国家の直面している問題点を我が事として考えていない。私は、戦後七十年は、まさに福沢諭吉の言う日本人の独立自尊の心が希薄化していった七十年であったというふうに思います。
憲法改正の必要については、成立過程の問題、自衛隊など現実と乖離していることなど、参議院憲法審査会でも既に十分議論されておりますが、何よりも私は、憲法改正を議論する最も重要な意義として、国民が国家の在り方について考える契機をつくり政治参加意識を醸成することができる、そして具体的には投票率を上げる起爆剤になり得るという点を挙げたいと思います。
加えて、もう一点申し上げます。
今回、憲法の改正を行って最も影響を受けるのは、これから長い人生を歩んでいく若者たちであるという点であります。
憲法は国家の在り方を規定しますが、その新しい憲法が指し示す国家を生きていく若者の意見に我々憲法審査会が謙虚な気持ちで耳を傾け、それを積極的に反映させようと考えているという姿勢を示すことが重要ではないでしょうか。我々は若者たちの中に積極的に入っていかねばなりません。その対象は国民投票法の規定する十八歳以上に限りません。もっと若い世代の声にも耳を傾け、真剣に自分たちの未来を考えてもらうことが、彼らが十八歳になったときに成熟した判断のできる成人に成長させることにつながると私は思っております。
以上でございます。