江口克彦の発言 (憲法審査会)

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○江口克彦君 次世代の党の江口克彦でございます。
 次世代の党におきましては、一国の最高法規である憲法は国民自らの手で自主的に作られるべきとの考えに立ちまして、党として自主憲法草案を作成するため、本年一月、党内に自主憲法起草委員会を設立することを決定し、年内の草案発表を目指して現在検討を重ねているところであります。
 国会については、英国やドイツなど主要先進国の例も検討した結果、我が党としては二院制を維持することといたしました。しかし、問題なしとしているわけではありません。国会については、二院制の意義、とりわけ第二院たる参議院の役割を明確化し、国会の立法機能と政府に対する行政監視機能の強化を図らなければなりません。
 また、参議院の役割として、一定の案件については参議院の先議にする、あるいは参議院の専権事項とすることが考えられます。例としては、条約の承認や決算の審査が挙げられます。
 一方、立法機能について考えますと、参議院があることによって慎重な審議が担保されるという面を一層充実させることが求められますが、反面、最後は法律の制定を決定できるシステムであることも必要であります。法案の衆議院による再議決要件を三分の二から緩和し、過半数とすることも検討すべきである。この部分を改めることによって、ねじれ国会となった場合における決められない政治という課題を克服できるのではないかと思っております。
 また、国民生活に重大な影響を与える予算及び予算関連法案に対する衆議院と参議院の取扱いについても議論の必要があるように思います。我が国では、予算関連法案は単なる法律案にすぎませんが、例えば英国では予算も予算関連法案も金銭法案として下院が優越する仕組みとなっており、大いに検討するべき事項と考えます。
 国会の行政監視機能の強化という観点からは、衆議院と比較して内閣と密接な関係を有しない参議院が果たす役割は大きいと思います。
 参議院の行政監視機能強化のための工夫としては、例えば参議院においては、国政調査のみならず、これを通じて行政執行上の問題点を明らかにし、その改善を求めるべく決議を積極的に行うことが考えられます。そして、決議を行うにとどめることなく、当該決議を踏まえた政府の取組についての報告を求め、行政執行の問題点の解消の状況を検証するといった取組が極めて重要ではないかと考えております。こうした行政監視のサイクルをつくることが参議院の行政監視機能を強化することになるのではないかと思っております。
 私見になりますが、二院制及び参議院の役割について思うところを述べさせていただきます。
 まず、政治を行う上では、緊張の要素と慎重の要素が必要だと考えております。緊張というのは、安易に政策的結論を出さないようにすることであり、慎重とは、丁寧に審議をしていくということであります。国会を一院制にした上で議会内閣制を採用した場合、緊張も慎重もなくなってしまい、結論は早く出ますけれども判断を誤る危険性が高まります。一院制にも二院制にも一長一短がありますが、緊張の要素と慎重の要素という点において、やはり二院制は優れていると考えます。
 また、参議院のあるべき姿について申し上げますが、良識の府としての参議院においては、党議拘束を外し、政治家自らの責任と判断で意思決定を行うべきであります。そして、参議院議員は、大臣等として行政に入ることなく、立法府としての職務に専念し、国民の側に立って政府を監視する機能を高めるべきであると考えます。
 最後に、定数削減について申し上げます。
 私は、持論として、地方分権を進めた上で小さな国会を目指すべきであると考えております。国会議員が国民とのコミュニケーションをしっかり取り、多様な民意をきちんと反映することができれば、衆議院議員を三百人に、そして参議院議員を百名にそれぞれ削減することも十分可能であると考えます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 江口克彦

speaker_id: 30737

日付: 2015-09-07

院: 参議院

会議名: 憲法審査会