板橋功の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(板橋功君) 二之湯先生のおっしゃることは、もうまさにその側面があると思います。それから、藤原先生が言われた独裁政権を倒したときの問題、これも当然あると思います。
 九・一一以降のイラク戦争に至るまでの経緯を振り返ってみますと、これは「対テロ戦争の終焉」の中にも書いているんですが、当初九・一一にイラクが関与していたと米国は本気で思っていたところがあって、ところがその根拠は全くない。当時、我々テロリズムを研究している人間からすると、アルカイダとそもそもフセインとはベクトルが違い過ぎる、接点はないだろうと。そこにいろんなこじつけがあって、ドイツでイラクの情報機関とアルカイダの人間が会っていたとか、そういう端緒だけを捉えて関係があるんじゃないかと言ったわけですが、それも実は破綻して、アメリカは次にどう言ったかというと、大量破壊兵器がイラクが持っているから攻撃しなきゃいけないんだと。これも破綻して、最後は中東の民主化というものを大義にしてイラク戦争を行ったと。
 結局、対テロ戦争でも何でもない。そもそもがそこのところでイラク戦争の間違いがあるわけで、先ほど藤原先生も御指摘になりましたけれども、絶妙なバランスの下に、民族とか部族とか、そして独裁者が絶妙なバランスの下に成り立っていたところを完全に崩したというのがイラク戦争なんだろうなと思います。
 よく考えてみますと、ブッシュの父のブッシュ大統領のときに、なぜバグダッドまで行かなかったのかと。やっぱりそれなりの父ブッシュさんは見識があって、恐らくあのときバグダッドまで行っていたら今以上にもっと大変な混乱が中東で起こったんじゃないかと。やはり大統領の見識というのも一つありますし、私はアメリカのいろんな学者というのは層が厚いと思っていたんですが、意外や、でもそうでもないのかなとも思ったりもしております。
 取りあえずは以上で。

発言情報

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発言者: 板橋功

speaker_id: 26755

日付: 2015-05-13

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会