2015-03-04
参議院
小峰隆夫
国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会
小峰隆夫の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)
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○参考人(小峰隆夫君) 企業がどうして売る値段を下げて輸出数量を増やさなかったのかという理由については、尾立先生と私は同意見です。これはもちろん、円安になればもうかるようになりますから、やがて輸出も多少は増えてくるということもありますので、全く効果はないというわけではないんですけれども、これまでのところは効果は少なかったと。
これは大ざっぱに言えば、尾立先生御指摘のように、日本の企業は恐らく、今後、日本国内で生産してどんどん輸出をしようというモデルはもう捨ててしまったのではないかと。これから増やすのであれば、海外で生産して海外で売っていくというモデルにだんだんなってきているということですので、そういう意味では、円安に輸出拡大で持続的成長というのを期待するのは、現在の日本企業の持っているビジネスモデルと合わないということではないかと思います。
これは恐らく、そこが合わないので、円安になっても輸出数量は増えない。輸出数量は増えないので、設備投資も余り増えない。設備投資も余り増やさないんですから、余り長期的な雇用も輸出企業は増やさないということになって、持続的成長にはつながらない。それをカバーするためには、やはり本来の成長戦略を行っていくことによって、医療とか福祉とか環境とかそういった新しい分野で国内マーケットを形成していくというのが本来の成長政策だというふうに考えております。