西田昌司の発言 (財政金融委員会)

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○西田昌司君 なかなか答えにくい質問をちょっとしてしまいまして、まあ仕方ないんですけれども。
 そこで、確かに、結果的にしかし円安になったんですよね。そこでちょっとこの資料を見ていただきたいんですけれども、これは財務省のホームページから出ている資料なんですけれども、それで結局どうなったかというと、貿易収支は赤字になっちゃったということなんですね。本来は、円安になってどんどん輸出額が増えてくるんじゃないのかということが片方期待されていたわけです。
 実際に、輸出が増えている企業ももちろんありますし改善しているところもあるんですが、全体としては貿易赤字になっちゃったと。この理由を、よく言われるのがいわゆる石油ですよね。原子力発電所を止めたから石油。もちろんその分も多いんですが、これは、是非次のやつを見ていただきたいんですが、輸入の推移で見てみますと、黄色が鉱物性燃料と書いていますから石油ですよね、これはもちろん増えています。ところが、この増えているのが一三%ぐらいなんですよね。全体で増えているのが一番上に書いていますように一四・九%ですから、要するに、全体的に増えている平均よりも実は石油の増えているのは多くないんですよね。じゃ、何が増えているのかというと、その中の内訳を見ていただければ分かりますように、電気製品が例えば二二・二%とか一般機械が一九・三とか、こういう製品が輸入されていると。
 つまり、このことは前から、私はTPPの議論をされているときから言っていたんですけれども、要は、製造が海外に行ってしまっていますから、円高円安というので、直接的に日本が円安になったからかつてのようにすぐ伸びる、収支が良くなるとか貿易黒字が増えるということにならないわけなんですね。むしろ、円安で効果があるところの人もいるけれども、マイナスもかなりあるわけなんですよね。
 ですから、円安になったからこのままずっと日本の経済良くなっていくというように考えるのはむしろ逆で、これも日銀に言うべきことじゃないんですけれども、要するに、政府としては、今この時期に金融で限界的なことまでされているので、しっかりとした財政出動なり需要創出の話をしていかないといけないというのがいろんな指標で出ていることだと思うんです。
 特に黒田総裁にお聞きしたいのは、元々財務省にもおられたわけですから、かつてのいろんな金融政策も含め関わってこられているんですけれども、やっぱり我々が一番考えなきゃならないのは、あの世界大恐慌の折に高橋是清がやった、これは公共事業を出したんですが、そのときには日銀に直接国債を引き受けさせて、そして直接的な財政出動をしたわけです、その後にその国債は市場に売って調整していっているわけですけれども。要するに、金融が主導でなくて、財政主導で金融がフォローでやってきたわけですよね。
 そういうことを考えると、今も実は、私は安倍総理がまだ総理に復帰される前、随分そのときに言っていたのはまさにそのことでありまして、日銀とそして政府とが協調しながら財政出動して需要をつくっていく、それをフォローするために日銀と協調していこうと。同じように、日本の経済、デフレから脱却するためにやっていこうというのは、今の政府と黒田総裁との関係も同じなんですけれども、順序はちょっと違ったんじゃないのかという思いでおるんですけれども、率直に言って、その辺りを黒田総裁はどういうようにお感じでしょうか。

発言情報

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発言者: 西田昌司

speaker_id: 19213

日付: 2015-02-26

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会