佐崎淳子の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○参考人(佐崎淳子君) ありがとうございます。
日本のODAは、もちろん、平和的、中立的ということで非常に感謝されております。ただ、これから軍事関係の方にもファンドが行くということで、日本でも非常に理解しにくいということで、世界的に見れば、日本は軍事に使っていると。これ、やはり非常に高いリスクがあると思います。これは、人道援助に対しても現地の人たちは、先ほど稲場さんがおっしゃったように、これから日本のODAということに対して疑問視されるケースが非常に高くできてくると思います。いろんなケースがこれから数が増えてくると思うので懸念しております。
それと、日本の顔が見える援助ということで、日本人の方を送るというのも大切なんですけれども、私、国連の立場から見ていると、やはりもっと日本政府、日本の政治家の方たち、日本のNGOの方たちの発言力が必要だと思います。いろんな国際会議でいろんな発言をされること、そんな大きな会議だけでなくてもいいんですけれども、あと、現地の人たちとすごくコミュニケーションをすることによって初めて日本が理解されると思います。
というのは、孤立しているなと思うことがありますし、いろんな開発途上国におきまして、日本の援助、それとか、日本のすばらしいものを開発途上国に持っていきたいというのはもちろんすばらしいことなんですけれども、そのためにはやはり現地の方たちの理解が必要であると。
ということで、自己満足的に陥るという傾向は否めないということで、やはり発言権とコミュニケーション、現地の理解促進というところにもっと力を注いでいただきたいと思います。国会議員の方たちも、いろんな先進国のドナーの国の方たちは国連のプロジェクトにすごくビジットされます。それに対していろいろと評価し、いろいろと批判をし、ビジットすることによって理解をされるという、そういうことが必要となってくると思います。
それで、ODAなんですけれども、今、開発援助というのは、世界ではSDGとかMDGということで、開発途上国のバジェットも開発のために使われるほとんどの部分を占めております。ということで、先進国から来るODAというのはどこに使われるべきかということで、やはり開発途上国の政府の財政がなかなか使われないようなところに投資されるべきだと思います。先ほどおっしゃっていた例えばマイノリティーとか、あと、本当に貧困層の方たちというのは声がありません。
例えば、私がネパールで国連人口基金の代表を三年半していたときは、ジェンダーのことを言ったんですけれども、私はやはり外国人として、ダリットコミュニティー、アンタッチャブルという人たち三六%います、ここに投資をするべきだと言ったんですけれども、なかなか政府は、ネパール自身がジェンダーでは、チェトリ、ブラフマンという上の階級の方ですね、そこもジェンダーのことがなかなか平等ではないということなんですけれども、やはり政府がなかなかできない部分のところに投資するべきだと思います。
それで、UHC、これ国民皆保険とか、あとウイメノミクス、いろんな日本政府には非常にすばらしいプロジェクトがありますし、安全保障もそうですけれども、これが成功するためには、やはり現地のコミュニティーのことを知るべきであるし、NGOが入ってくるべきであるし、国連機関に対してもっと投資をしていただきたいと思います。というのは、国連機関というのは、開発はほとんどカントリーオフィス、各国事務所でやっておりますし、その現地のことをよく分かっておりますし、あと現地のNGOともすごく連携があります。ということで、もっと国連機関に対する拠出金を増やしていただければ有り難いと思います。