田島泰彦の発言 (内閣委員会)
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○参考人(田島泰彦君) 私自身は、番号制度そのものが全部駄目というふうには必ずしも思っておりませんで、要するに共通番号制というくくり方ですよね。これ、また後で少し議論が出るかもしれませんけれども、G7の国で日本のようなマイナンバー制度、要するに共通番号ですね、一つの、それでもって様々な情報をひも付けしてコンピューターで一元的に管理をしていくという仕組みを持っている国というのは、私の見るところ、見当たらないと。
アメリカは社会保障番号という制度で、官民もろもろの活用をして、それで物すごい被害等も出ているんですけれども、ただこれ、あくまで任意のシステムなんですね、強制的な仕組みではないという。カナダも恐らくそうだったと思うんですけれども、イギリスは先ほど言ったような事情です。それからフランスも、これも共通番号制度ではありませんで、これは社会保障番号というシステムで管理をしている。ドイツはもっと厳格に納税だけなんですね、番号で使えるのは。これは、憲法裁判所の判断というか示唆があって、そういうかなり限定的な形でやると。限定的な形でやって、じゃ不都合があるのかというと、私はさしたる不都合、多少ちょっと便利にならないというところはあるかもしれませんけれども、ただ、人間的な生活をするのに著しい不都合はないし、それぞれの国にですね。
それから、さらには、逆にむしろ、先ほど言ったような一元化して共通番号で全て管理するという形を取ると、おびただしい数のやっぱり情報の漏えいなり不正アクセスなり成り済ましなり、そっちの方に膨大なコストが社会的には掛かってしまうわけですね。ですから、もう少し、最初に共通番号でくくるということありきではない、もういろんな多様なやり方がやはり欧米の民主主義国家でもあるので、それにもよく見習いながら、日本は日本としての新しい制度設計をやっぱりつくった方が私はいいのかなと、そういう意見です。