舞立昇治の発言 (農林水産委員会)

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○舞立昇治君 ありがとうございました。私も率直に言って残念と思っております。
 今回の件は、反捕鯨団体等によりましてWAZAへ圧力が掛かったことは間違いないとJAZAの荒井会長も指摘されておりましたように、非常に重要な、重大な問題と受け止めなければならないと思っております。
 WAZAも、太地につきまして、和歌山のですね、捕鯨についても、ましてや日本の食文化等についても非難しているわけでもなく、生体捕獲の方法として残酷な追い込み漁を用いていることを非難しているようでございますけれども、かといって、具体的にどこが残酷なのかというJAZAからの質問にはWAZAは具体的な回答をしていないという状況のようでございまして、恐らく昔の漁法のイメージを植え付けられて残虐だと批判しているようでございまして、現在は改善されており、認識が誤っているんじゃないのか。また、やはり反捕鯨団体等からの強い圧力に毅然と対応できていないんじゃないかといったことが問題の本質だと私は考えておりまして、そうであればまだまだ関係改善の余地は十分にあると考えております。
 日本といたしましては、飼育イルカの繁殖の問題をどう解決していくかといった短期的な課題に加え、科学的根拠に基づいて適切な管理の下で持続的な漁業がなされている、そして日本の良き伝統であり文化であり習慣として根付いていると、この生体捕獲につきましても今では様々な配慮をしながらやっており、決して残虐な捕獲はしていないといったようなことにつきまして、あらゆる機会を捉えて粘り強く訴えていく必要があると思っております。
 そうした行動を大にしていかなければ相手方の圧力に押されて状況は悪化するばかりと考えますので、是非、国といたしましても当事者意識を持っていただきまして、文科省、外務省、農水省、関係省庁が連携して、国際社会全体に対しまして、日本の主張に理解と支持が得られるよう、今後とも適切かつ毅然とした対応をお願いしたいと思っております。
 ありがとうございました。
 続きまして、本日のメーンテーマでございますけれども、これも火曜の徳永議員が取り上げたテーマと同じで恐縮でございますけれども、本日は、私の地元鳥取県の水産都市でございます境港の生命線とも言える太平洋クロマグロの資源管理の問題を集中的に取り上げさせていただきたいと思います。
 現在の水産業でございます。地球温暖化等によります海洋環境の変化、水産資源の減少、近隣諸国の乱獲、燃油等のコストの高止まり、魚価の低迷、担い手不足など、大変厳しい経営環境にさらされながらも、国が描く水産日本の復活に一縷の望みを懸けて、私の地元もそうでございますけれども、全国の漁業者、卸売、仲買、製氷、運送、飲食業など、裾野の広い水産関係者一同が歯を食いしばりながら頑張っておられるところでございます。
 林大臣の所信にも、漁業者の所得の向上を図るため、浜の活力再生プランの策定による構造改革を推進する、その上で、資源管理の推進や担い手、漁船漁業の体質強化、省コスト型の生産体系への移行、輸出促進等を推進し、収益性の高い持続可能な漁業、養殖業を展開していくと記述されておりまして、私もそうした方向でしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
 現在、太平洋クロマグロの資源管理の問題に当たりましては、クロマグロの資源回復には産卵親魚の規制を強化すべきといった科学的根拠に基づかない議論を展開して、NHKの「クローズアップ現代」とか月刊誌ウェッジなどのマスメディア、そしてインターネット等を利用しながら感情論や感覚論に訴えて世論形成を図る動きが一部見られ、私としては非常に遺憾に思っているところでございます。
 水産日本の復活に当たりまして、資源管理の取組を適切に行い、昔のようにまたたくさん漁獲できる環境を整備することが重要な要素の一つだと考えますけれども、一方で、十分な科学的根拠もなく、有効とは言えない資源管理を無理やりやって、それを生業にされておられます漁業者始め多くの関係者の経営や生活が窮地に追い込まれるとしたら、それは水産日本の復活どころか復活前に立ち直れなくなると、廃業を余儀なくされるといった事態となり、そんなことは私は絶対やっては駄目だと考えております。
 この資源管理の推進に当たりましては、漁業者や加工業者等多くの関係者が関係しているだけに、感情論、感覚論に陥ることなく、足下の水産業の振興に支障がないよう留意しつつ、確実に資源が回復するという科学的根拠、正確な事実関係等に基づき関係者一同が心を一つにして取り組んでいけるよう、冷静に議論していく必要があると考えております。
 今日は、誤解を与えるので配付するかどうか迷いましたけれども、世間ではこんな情報戦術が行われているという事例の一つといたしまして、先ほど話した月刊誌ウェッジ五月号の特集記事の抜粋、そして私が農水省さんからいただいた資料、私の方で加工したものでございますけれども、その二部構成で配付資料をお配りさせていただいております。それを見ながら進めていきたいと思いますけれども、農水省さんの方も答弁の際に私の配付資料で使えるところは使っていただいて全然構いませんので、よろしくお願いいたします。
 そこで、まず初めに、この配付資料、ウェッジ、二枚物でございますけれども、五月号のクロマグロの記事につきまして、この東京海洋大学勝川准教授の投稿記事全般につきまして水産庁の見解をお伺いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 118915007X00920150521_008

発言者: 舞立昇治

speaker_id: 28181

日付: 2015-05-21

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会