田村智子の発言 (文教科学委員会)
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○田村智子君 これ、IACの中での議論はというのは分かりますよ、どういう議論を経てというのは。しかし、公費で高橋史朗氏を派遣し、日本政府の見解を伝えるんだといって高橋氏が作った資料が配られているんですよ。これを私たちにも示せないというのは、逆に一体何を配ったんだよという疑念さえ生じさせることになるわけです。高橋史朗氏のこれまでの主張やらその立場を見てもこの疑念は拭えないわけです。これ、意見書というのは是非今後示していただきたい、求め続けていきたいというふうに思います。
この南京事件に対して国際機関に働きかけるのに、南京大虐殺は中国のプロパガンダと言う人物を唯一連れていった。これでは、日本政府は南京大虐殺について認識や態度を変えたのかという疑念を国際社会にもたらしかねないわけです。
私は、この問題を重視しますのは、実はそれだけではなくて、政府・与党、自民党の中で南京虐殺否定論というのが公然と起きているからでもあるわけです。十月十四日、自民党の外交部会、文部科学部会、外交・経済連携本部、国際情報検討委員会、日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会、この五つの委員会の連名で、中国が申請した南京事件資料のユネスコ記憶遺産登録に関する決議というのが行われています。
この決議そのものを問題にするつもりはないんです。ただ、このメンバーのお一人で、国際情報検討委員会の原田義昭衆院議員、マスコミのインタビューなどにどう答えているか。例えば東京新聞の取材に、委員会としては、南京大虐殺はなかったという立場だというふうに答えてしまっておられる。また、ラジオのインタビューでは、南京の虐殺というような評価には全く当たらない、捕虜の殺害というのは間違いなく捏造と、こんなことまでお話をされているわけですよ。
馳大臣、侵略等植民地支配への痛切な反省を受け継ぐというのならば、私は、国際社会に誤解を与えるようなそういう発言というのは本当に慎まなければなりませんし、同じ党内の中であってもこのような言動はやはり厳しく批判をするべきだと思いますが、いかがでしょうか。