山田太郎の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○山田太郎君 日本を元気にする会・無所属会の山田太郎でございます。
発議者を代表して、井上義行議員にお答えいたします。
まずは冒頭、前回、前々回の参議院選挙についての最高裁判決で、一票の較差が違憲状態にあるとの判決がありながら抜本的な改革が行われなかったという点について、本来、参議院議員として、もっと早くから時間を掛けて抜本的な対策を行うべきでありました。国民の皆様には深くおわび申し上げたいと思います。
さて、選挙制度改革法案の経緯についてのお尋ねがありました。
今回の選挙制度は、当初、参議院議長の下、各党の合意を目指して、選挙制度の改革に関する検討会が開催されてきました。ところが、自民党から党としてまとまった案がいつまでたっても出てこないという経緯もあり、最終案が決められない状態に陥っていました。その後、維新の党、日本を元気にする会、次世代の党、新党改革の四党で、今回提出を行った四県二合区を含む十増十減の提案を取りまとめたものであります。
日本を元気にする会は、元々、一人一票比例代表ブロック制を主張してまいりました。しかしながら、来年の参議院選挙を違憲状態のまま迎えるわけにはいかないという強い思いから、一旦は自らの主張を下ろし、今回の一票の較差を二倍台にまで縮小させる案に合意するに至りました。
その後、自民党が加わり、最終的に五党で法案を提出するに至りました。五党の協議の中では、比例の選挙方法に変更を加えないことや、次々回の平成三十一年の参議院選挙までには選挙制度の抜本的な見直しを行い、必ず結論を得るなどという話が行われ、合意いたしました。
本来であれば、こういった経緯や内容は国民の皆さんにきちんと開示するべきであり、参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会で民主党、公明党の案と並行して議論されるべき内容であります。今回、こういった形で委員会の審議が得られないまま本会議で採決されることは、密室政治と言われかねない、非常に残念な思いであります。
本法律の位置付けについてお尋ねがありました。
先ほど少し触れましたが、本法律案は平成二十八年の次回参議院選挙一回限りの法案であるとの位置付けです。五党の会議の中でも、その内容については特に議論され、最終的には附則七条に検討事項として明文化されています。附則七条には、平成三十一年に行われる参議院の通常選挙に向けて、参議院の在り方を踏まえて、選挙区間における議員一人当たりの人口の較差の是正を考慮しつつ選挙制度の抜本的な見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論を得るものとするとあります。
次々回の選挙までと、検討期間についての明確化を図りました。また、参議院の在り方を踏まえて抜本的な見直しを行うこと、さらには必ず結論を出すということまでを明文化しております。参議院として、課題を先送りせず、最低限、自分たちのことは自分たちで決めるという決意を示す、それを約束したものです。
今後の選挙制度改革の抜本的な見直し策をお持ちかとのお尋ねがありました。
最近の選挙では、投票率が六〇%を割り込むことが当たり前のようになり、全体的にも投票率の下落傾向が続いています。また、世代間の投票率の差異も顕著です。このような状況を解決するために幾つかの具体策はあるかと考えています。
例えば、インターネット投票です。これにより、自宅にいても旅行期間中であったとしても、インターネットさえつながっていれば投票できるという仕組みの導入です。インターネットがつながらなくても、これにより、例えば駅やコンビニでの投票が可能になるなど利便性が増し、投票率の向上に寄与すると考えています。それ以外にも、世代別投票の導入や将来を担う十八歳未満の子供たちに疑似的に投票権を与えるドメイン投票方式の導入なども考えられます。
最近、新聞社が行った世論調査によれば、一票の較差是正ということだけではなく、都道府県単位で地域の代表を一人以上国会に送り出すことが必要だという声もあり、参議院の独自性、自律性としてその検討も必要かと考えております。そして、それは将来的に道州制が導入されることとなれば、各地域ブロックの代表という位置付けの検討も必要になるのでしょう。
附則七条にある、参議院の在り方を踏まえてということについて追加して申し上げます。
現状の参議院は、衆議院の決定を追随するだけで、そのカーボンコピーだと言われかねない状況にあると考えています。参議院の独自性を発揮するためには、例えば党議拘束の仕組みを制限し、政党の党利党略にとらわれない各議員の良識に任せた投票行動を行うのも一つでしょう。参議院の一部の議席を裁判員裁判制度に似せた抽せんによる参政員制度によって選ばれた有権者に割り当てて、市民感覚を国会に取り入れ、あらゆる人が政治参加できるようにすることや、被選挙権年齢の引下げなどについても議論を行うべきであると考えています。
最後に、若者に対してのメッセージのお尋ねがありました。
今の政治はシルバーデモクラシーとやゆされています。これは、有権者のうち高齢者が占める割合が高いため、高齢者の意見が過度に政治に反映されやすいのではないかという状況を示しています。実際に、前回の参議院選挙における全投票者に占める六十歳以上の投票者の割合は四七・一%に達していて、今後更に上がることが予想されます。
しかし、考えてください。平均余命等を考えれば、政治の影響を最も受けるのは若い世代なんです。そして、我々や先輩たち世代がつくってしまった国の借金を背負うのは、結局、今の若い世代です。医療、介護、年金制度など、将来の国の社会保障制度に若い世代は大きな不安を持っているのも事実です。
今回の十八歳選挙権年齢引下げによって、新たに二百四十万人の若者が選挙権を持ちます。次回の参議院選挙は、引下げ後、初の記念すべき選挙です。若者には、是非とも積極的に投票し、政治に意見を届け、自分たちの問題として積極的に政治に参加してもらいたいと思っております。
そして、若い世代の方々にとって息苦しい社会をつくるのか、自由な社会をつくるのか、制約の多い社会をつくるのか、誰もが認められる社会をつくるのか、チャンスが同じにある社会をつくるのかは、それを決めるのは、国会議員ではなく若い方々を含めた国民皆さんなんです。シルバーデモクラシーとやゆされる状況を壊して新しい社会をつくっていくのは若い世代の方たちなんです。我々も全力で応援します。政治を諦めずに是非一緒に頑張っていきたい、こう思っております。
以上で私の答弁を終わります。ありがとうございました。(拍手)
─────────────