石上俊雄の発言 (本会議)

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○石上俊雄君 民主党・新緑風会の石上俊雄です。
 ただいま議題となりました議院運営委員長中川雅治君解任決議案に対し、会派を代表して、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 まずは、心の底から中川雅治委員長に、いや、人間中川雅治に、人間石上俊雄から一言率直に申し上げたい。
 中川雅治委員長、あなたは一昨年、特定秘密保護法案の採決のとき、委員長として強行採決をやって、みんなからこっぴどく叱られたじゃないですか。またですか。一体何度叱られたら気が済むんですか。もういいかげんにしてください。一昨年の強行採決が今回の強行採決に確実に水面下でつながっているんです。
 今回も委員会理事会の合意も得ず、無理やり本会議を職権でセットし、審議を尽くさずに強行採決してしまおうとしています。委員長としてこういう議事運営を行った責任は極めて重大です。中川委員長の心にしっかりと刻み込んでおいてほしい、そういう思いから、もう一回はっきり言っておきます。もういいかげんにしてください。
 以下、解任決議案に賛成する理由を申し上げます。
 理由の第一です。
 今年の三月四日、今から僅か半年前ですよ、の話なのに、中川委員長は自分の述べた反省の弁も忘れてしまっているのです。特定秘密保護法案であのような強行採決を行っておきながら、今度は議運委員長に就任し、中川委員長は、その議運の場で、我が会派の福山哲郎議員からこう問いただされているのです。
 一昨年十二月のことであります。特定秘密保護法案に関して、国家安全保障特別委員会における審議は全て委員長職権で立てられ、強行採決という形になりました。非常に遺憾に思っております。当時、特別委員長だったのは現中川議運委員長でいらっしゃいます。特定秘密保護法案の強行採決を始めとして、この一連の事態について委員長はどのようにお考えになられているのか。また、この議運の場では丁寧にしっかり議論を、審議を尽くしていただけるのか。
 そして、中川委員長はこう答弁したのです。今、福山議員からお話があったとおり、この議運委員会においては、公正、公平、円満、円滑な議事に努めてまいりたいと考えておりますと。
 この反省の弁は一体どこに行っちゃったんでしょうか。今の議事運営の一体どこが公正で公平、円滑、円満なのでしょうか。自分の言葉を守ってください。議運委員長として、委員会の場で答弁した約束に忠実であってください。それができないようでは委員長失格です。
 人間の世界、一度も過ちを犯さない人間など存在はしません。人生の中で失敗は付き物です。しかし、一番重要なのは、失敗したら反省して、二度と同じ過ちを繰り返さないことなんです。国会における議運委員長は、不偏不党、中立公平、そして各会派の主張に十分に耳を傾け、公正中立の立場で円満な議事運営に当たることが求められているわけです。
 国会法は、第四十八条にこのような規定を置いています。「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」。中川委員長のやっていることは、この国会法第四十八条の精神に反し、委員会の議事を整理せず、秩序を保持するどころか、自ら秩序を乱しているんです。大丈夫ですか。しっかりしてください、中川委員長。
 中川委員長は、参議院という我が国に二つしかない国会の院の一つがその真価を歴史の大きなうねりの中で問われているさなか、まさに秩序を乱すという暴挙を繰り返しているのです。
 昨晩の安保特のあの混乱の中で、その出口の行方がまだ誰にも想像が付かないその段階において、中川委員長は職権で本日の本会議をセットしました。大変遺憾なことです。あのとき以来、私は中川委員長を疑い始めました。
 一昨年の十二月、あれだけの強行採決を行い、反省の弁を述べておきながら、またそれを繰り返そうとする、一体この人はどんな人なのか。議運におけるあの反省の弁は本心だったのか。そして私は、気付いたら、いつの間にか中川委員長のホームページをチェックしていました。そして、本当にがっかりさせられました。
 我が会派の福山議員が、前回の強行採決は大変遺憾で、今度は議運でちゃんとやってくれるのかとの質問に対して、いかにも反省して、この議院運営委員会におきましては公平公正になどとけなげに答弁していた、そういうことの裏で、自分のホームページでは、何と、委員長として特定秘密保護法の成立に尽力したと書いてあるんです。
 委員長とは、審議がしっかりと尽くされたかどうかというところに本来は尽力をするべきものなんです。法案の成立を目指して尽力したと自慢するようでは、本来の委員長として堅持するべき中立公平の姿勢をかなぐり捨てた自己否定、本末転倒、まさに業務放棄と言わざるを得ません。そんなことを平然とホームページで書いているようでは、まさにこれは語るに落ちることであります。
 ちなみに、国語辞典によると、語るに落ちるとは、問い詰められると言わないが、勝手に話をさせたり、例えばホームページで自分の考えを自由に書かせたりすると、ついうっかり隠していた本音や思っていることをしゃべってしまうという意味であります。
 一昨年、特定秘密保護法案の強行採決を行った委員長自身、心の奥底で真摯な反省ができていなく、その同じ人物がまた今回安保法案の強行採決を繰り返しているんです。
 解任決議案に賛成する第二の理由です。
 この語るに落ちる中川委員長のホームページに関連しています。人を思いやるという、政治家として一番重要な資質に関する疑義があります。
 今、私たちは、子供たちにまつわる悲しいニュースを何度も何度も繰り返し聞かされます。いじめの問題です。つらく、苦しく、立ち直れないほど傷ついてしまう、生きることに絶望してしまう子供たちをゼロにすることがなかなかできないんです。こんな悲しいことが二度とあってはならない、何とか子供たちのSOSに応えたい、そんな思いから、我が国では平成二十五年にいじめ防止対策推進法を成立しました。
 いじめとは、そもそも表面的、形式的にそれに当たるかどうかの判断が難しいため、現在、文科省では、いじめの定義の中でも、いじめられた児童生徒の立場に立つとは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視することとされています。つまり、いじめた側やその周りで見ていた人たちがどう思うかではありません。重要なのは被害者の心なんです。
 ここで、なぜ今この安保法案の議論の中で私がいじめ問題の話をしているかというと、中川委員長はこの自身のホームページでいじめに対するお考えを披瀝しているんです。それが中川委員長の政治家としての資質に大いなる疑念を抱かせる、このことから取り上げさせていただいております。
 先月、既に各種メディアでも報じられているので御存じの方も多いと思いますが、ここで再確認をさせていただきます。
 中川委員長は、今は削除されたホームページでこう書いていました。
 私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪餓鬼を中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくてかわいい同級生を全部脱がせて、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。言語道断だ。脱がされた子供は素っ裸で走って服を取りに行くんです。
 当時、テレビでベン・ケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベン・ケーシーごっこと称して、同級生を脱がせて、みんなでおなかや云々というのはちょっと控えますが、次の記述はここで述べるには余り、今は体のある部分とだけ申し上げておきますが、そこに赤いマジックで落書きしたりしたそうです。やられた方は怒っていましたが、周りはこれをいじめだと思っていなかったんです。今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるかなと思いますと。いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんかと書いてあるんです。
 こういう発言、認識は、政治家として、いや、一人の人間として本当に正しいんでしょうか。昔の子供は裸にされて体に落書きされても周りはいじめとは思わなかった、今はいじめられている方も弱くなっているんでしょうか。中川委員長が言っているようなことは間違いなく当時もいじめですし、今もいじめなんです。昔の子供は精神が強くてそういうことも乗り越えられるが、今の子供は心が弱いからいじめを乗り越えられないんでしょうか。そんなことは全然違うんです。間違っています。中川委員長、訂正してください。
 中川委員長、あなたは、人間一人一人を思いやるという政治家として最低限必要な資質を本当に持ち合わせているのか。一人の人間として、国会議員として、議院運営委員長として、あなたに猛省を促します。出直してください。
 この安保法案の審議も同じなんです。
 一体どれほどの人々が、この国会の周りで、全国津々浦々で、慎重審議の声を、抗議の声を上げていることか。あんな土砂降りの雨の中で、大勢のお年寄りや、政治に無関心だったと言われる若者、そして赤ちゃんを抱いたままお母さんたちが、誰に言われたからではなく、自分で考えて、自分の思いを伝えたくて、全国各地から自分のお金を出してこの東京の集会にやってきて抗議を行っているんです。

発言情報

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発言者: 石上俊雄

speaker_id: 25164

日付: 2015-09-17

院: 参議院

会議名: 本会議