長島昭久の発言 (外務委員会)

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○長島(昭)委員 そういう意味でも、この地域の国際協調は極めて大事。できることならワンボイスで、ルールに基づく秩序というものの大切さというのを中国側に訴えて、働きかけていくということは大事だと思います。
 今キャパビルの話もしていただいて、これは、防衛省も沿岸国のキャパシティービルディング、海洋警察力の向上に随分努力をしてきた経緯があると思うんですけれども、その中で、アメリカの専門家でパトリック・クローニンという、CNAS、センター・フォー・ニュー・アメリカン・セキュリティーというシンクタンクの研究員が、これはオバマ政権にも近い、カート・キャンベルさんがつくった研究所ですけれども、そのクローニンさんが、コストインポージングストラテジーというのを発表したんですね。
 これはどういうことかというと、軍事的、非軍事的なコストを中国の行動に対してかけていく。これは単なる、軍事には軍事にということではなくて、いろいろな形で中国側の行動に対して負荷をかけて、コストを支払わせることによって思いとどまらせる、こういう方策なんですけれども。
 八つぐらいあるんです。ちょっと紹介しますけれども、一つは、中国側が一番気にしている国際的な評価というものをおとしめる。あるいは、別の意味で経済的な損失をもたらす。三番目は、中国側に不利なルール、これは必ずしも新しいルールとは言えないかもしれませんが、中国側がルールを塗りかえようとしていますから、そういう意味でいうと、現状のルールをきちっと規範的に形成していくということ。それから、中国国内の政治的な摩擦をふやす。あるいは、国防支出の多角化、いろいろなところに支出させて疲弊させる、浪費させる。そして、アメリカの関与を中心として、抑止力を向上させる。それから、中国側の軍事力の脆弱性というものに焦点を当てる。あるいは、地域の軍事バランスを回復させる。
 このぐらいのいろいろな取り組みを二重、三重にかけながら、やはり中国側に意識を転換してもらわないと、この地域の秩序というのはなかなか回復しないというふうに思いますので、今後とも外務大臣には強力なリーダーシップをお願いしておきたいというふうに思います。
 あと十分ぐらいしかなくなったんですが、せっかくの機会なので、ロシアロシア外交、対ロ外交を少し議論させていただきたいと思います。
 ことしは、一九五六年日ソ共同宣言から六十周年。私は恐らく、安倍総理、心中期するところがあるんだろうというふうに思っていますし、日ロ外交はアメリカからいろいろなプレッシャーをかけられていると思いますけれども、これは別にアメリカと利害が背反するような分野ではないと思っていますので、堂々とアメリカに対しても言うべきことは言い、別に反発する必要はないんですよ、説明すればいいんです。日本の戦略的な意図、日ロ間を改善する、ただ北方領土を返還させる、そういう自己利益だけじゃなくて、国際的にこれだけ意味があるんだということをやはりアメリカにしっかり説得する必要があるんだと思っているんですね。
 日ソ共同宣言六十周年を迎えたことし、外務大臣として、日ロ関係の改善のためにどんな御決意で臨んでおられるか、披瀝していただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 119003968X00920160401_034

発言者: 長島昭久

speaker_id: 29241

日付: 2016-04-01

院: 衆議院

会議名: 外務委員会