小熊慎司の発言 (外務委員会)

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○小熊委員 広島のところに石碑があって、二度とこうした過ちは起こさないというのが、主語がはっきりしていないわけでありますけれども、それはまさに、全世界として、全世界の人々がそれを共有する、二度とああいう過ちを起こさないというのを共有するために特定の主語がなかったんじゃないかなと私は受けとめているわけでありますけれども、今回のオバマ大統領の訪問は、そういう共有をできるようなきっかけにしていただきたいと思います。
 ただ、今、被爆者またその遺族たちのことも言及されましたけれども、そういった方々の心情をおもんぱかれば、やはり、歴史的なものもどうだったのかということもあわせて、本来は考えなければいけないというふうに思います。
 残念ながら、アメリカにおいては、多くのアメリカの国民は、あの原爆を落としたから戦争が終了したんだ、それ以上戦う気が日本がなくなったからあれは必要なことだったんだ、そういうふうに解釈をしているアメリカ国民が多いという、アメリカ国内での世論調査のデータもあるわけであります。決してそういうことではないというふうに私は思いますし、事実としてそういうことは日本のいろいろな資料からも確認はできない。原爆が落とされようと落とされまいと、終戦に向けての努力はそれぞれそのときしていたわけでありますから、そうした間違った歴史観というのも正していくきっかけにも、少し努力をしていただきたいなというふうに思いますし、やはり、そういう積み重ねが国際社会の中での共通の歴史認識の積み上げになってくるというふうに思います。
 なかなか、歴史認識というのを正すのには大変な時間もかかりますし、一朝一夕にはいきません。私の地元会津も委員長のところの長州も、いまだに和解はしていないわけでありますよ。だけれども、例えば萩の市長が会津若松市にお越しになったときに白虎隊の墓にお参りをする、そういうのを重ねていただくということで、またいろいろな歴史的な友好が図られるという、地道な努力が必要で、我々の歴史、戊辰戦争の歴史はまだ百四十八年。
 戦後七十一年ですから、まだまだそうした、まさに努力のスタートであるというふうに、そのスタートを切っていただくオバマ大統領の広島訪問が実現したということは本当にいいきっかけになるというふうに思いますので、いろいろな、核不拡散だけではなくて、そうした歴史的なものの課題も解決する一つのきっかけとして捉えて、成功に導いていただきたいということをお願い申し上げ、次の質問に移ります。
 いわゆるパナマ文書についてでありますけれども、これは世界に激震が走りました。ある意味では史上最大の内部告発と言っても、歴史上類を見ない膨大な量で、しかも同時発信をされたということを考えれば、世界的な大きな問題だというふうに思います。
 タックスヘイブンについては、これまでも、各国でもいろいろな問題として挙げられていながら、しっかり対応してきたのかといえば、努力はしていたんでしょうけれども、なかなか結果が追いついていなかったというふうに思います。
 まず初めに、タックスヘイブンについて、租税回避についてのこれまでの取り組みと、また、今回のパナマ文書をきっかけに課題が浮き彫りになりましたから、今後さらにどうしていかなきゃいけないのかという点をお伺いいたします。

発言情報

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発言者: 小熊慎司

speaker_id: 18041

日付: 2016-05-11

院: 衆議院

会議名: 外務委員会