福田昭夫の発言 (地方創生に関する特別委員会)
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○福田(昭)委員 大臣のおっしゃるとおり、そのために地方創生総合戦略プランをつくるということになったんだと思いますけれども、私は、そのためには、大臣も所信の中で、前からもずっと言っていますけれども、東京一極集中是正策、是正をして、こう言っているんですが、しかし、その具体策は実は何にもないんですね。何にもないんです。前にも議論しました。
二つ目に入りますけれども、東京一極集中是正策と圏域整備の公平性の確保が私は必要だと思っているんですね。
大臣は、いまだに東京一極集中の是正策の具体策は出しておりません。私の議論でもほかの人との議論でも、ゼロサムではないんだと。東京がゼロで地方がサム、東京がサムで地方がゼロじゃないんだ、こういう言い方でありますけれども。日本も、何次にもわたる国土総合政策をつくってやってきました。過密過疎の解消をテーマに掲げたり、あるいは国土の均衡ある発展を掲げてやってまいりました。しかし、残念ながら、やってきた政策というのは、意外と逆な政策をやってきたんですよ。
例えばでありますが、首都圏整備計画というのがありました。東京と名古屋と大阪を中心とする三大都市圏を整備する計画がありましたけれども、その計画の具体策を見ますと、例えばですけれども、東京から百キロ圏内の都市については、都市開発区域というのを指定しました。この都市開発区域に対しては、補助率が全て一・二倍でした。道路をつくるにしても、公園をつくるにしても、下水道をつくるにしても、補助金を一・二倍出して国は自治体を応援してきました。そうすると、関東地方でいえば首都圏から百キロ圏外、あるいは東北は全く圏外になっておりますけれども、そういうところにはそういう恩恵は一切ありませんでした。
そういう政策を続けてきた結果、最終的に、まさに首都圏へどんどん人口が集まる。今でも東京には人口がどんどん集中しているという現象が起きているわけであります。まさに、先ほど申し上げたように、五万人以上の都市に人口の八割が住んでいる、そういう事態になってきているわけであります。
したがって、私は前回も提案しましたけれども、パリのように、もうこれ以上東京は量的に拡大させない、建ぺい率も容積率も拡大させない。ですから、これ以上、大きな建物とかそういう受け入れ策はつくらない、そういう制限をした上で、東京は国際都市としてこれからもしっかり育てていくんだということであれば、質、中身を変えていく。
例えばですけれども、国際環境モデル都市とか、あるいは、もしかすると、本来なら東京は金融都市になっていたのかもしれません。イギリスからアメリカに移って、アメリカから東京に来ていたかもしれません。しかし、残念ながら、これはアメリカに抑えられて、できていないわけですね。それがいつの間にか上海やシンガポールの方に行っちゃっているという状況だと思います。特に、中国がアジア投資銀行をつくってしまった。本来なら、日本がその主導権を握ってもいいはずでありました。
先日、私もびっくりしましたけれども、日銀の資金循環統計、九月末現在、七、八、九月が発表されましたけれども、あれを見ますと、何と、日本人の個人が持っている金融資産は千六百八十七兆円でした。加えて、企業が持っている金融資産は千八十兆円を超えていました。
今、御存じのとおり、日本は世界一の純資産国ですね。世界一の金持ちの国です。その金持ちの国がお金をどう使ったらいいかわからないでいるのが、実は日本のこの二十年だったと思います。このままいくと、三十年たって、もしかすると日本自体が消滅してしまうかもしれない、そういうところにあるんだと思うんですね。
そこで、為替や株式市場でも、日本の証券取引所には、それこそ一秒間に何万回も売り買いするような市場だけじゃなくて、五年以上、中長期的な投資をするような市場もつくる。そういうことをつくることによって、もしかすると世界じゅうの金がまた集まってくるかもしれない。
あるいは、今、日本の証券取引所を見ても、外国株の上場というのは少ないですよね。本当に極端に少ないです。日本に進出しても、撤退した企業までありますね。それを、そういう企業がちゃんと日本の証券取引所に上場してくれるような、そういう中長期的な金融の取引の場というものをもし東京につくったら、もしかすると、それこそ世界一の金持ちが、金が生きてくるかもしれない。
しかし、今のままでは、まさに金融バブルで終わってしまう。いつの間にかどこかへ消えてしまう。そういうことをやはり変えていく、そういうふうに東京を変えていく。量的にはもう拡大させないけれども、中身、質は向上させて、東京を国際都市として、先頭を走る都市として、もしかすると二十一世紀の先頭を走る都市に、そういうふうにしていくことによって、あとは地方が少し元気になれるように。
今回、それこそ地方に対するさまざまな優遇策をつくったと思います。これはさすがに今までで一番だと私は思っています。しかし、東京の魅力が大き過ぎて、これはだめなんですね、実際。ですから、東京をやはりストップさせる。東京は人を集める巨大なダムなんですよね。だから、これをストップさせるという政策があって初めて今回の地方政策は生きてくる、こう思っているんですが、いかがですか。