宮崎岳志の発言 (本会議)

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○宮崎岳志君 空っ風吹きすさぶ上州群馬より上ってまいりました宮崎岳志でございます。
 民主・維新・無所属クラブを代表して、政府提出、平成二十七年度政府関係補正予算二案に対し、反対の立場から討論いたします。(拍手)
 総理、本日午前の東証株価の終わり値は一万七千六十八円。ことしに入って二千円近く暴落をしております。安倍政権が、昨年、野党の反対を押し切って年金積立金の株式運用を拡大したため、国内外の株式下落により、たった半月で六兆円もの年金資産が失われたおそれがあります。国民の中で、アベノミクスに対する不安が渦巻いております。
 今回の補正予算を一言で言えば、史上最悪の選挙目当てのばらまき予算であります。総理、この三・三兆円、夏の参院選に向けた業界団体の鼻先にぶら下げるニンジンではありませんか。
 補正の目玉は一億総活躍と伺いました。ならば、ワーキングプアの若者や困窮するシングルマザー、障害のある方々など、社会的弱者に光を当てる予算かと思いきや、実態は正反対。恩恵の多くは高額所得者と高齢者に回り、低所得者や若者は蚊帳の外。金持ち優遇、若者軽視のばらまき予算であります。
 しかも、一億総活躍予算に計上された事業の八割が既存事業の焼き直し。目新しいものなど全くなく、一億総活躍など、ばらまきのための口実としか思えません。今補正予算案は、史上最低の野方図なばらまき予算であります。
 以下、本補正予算のばらまきを順次指摘し、反対の理由を述べます。
 第一のばらまきは、参院選直前の五月、六月に、低年金の高齢者一千百万人に一回限りで三万円ずつを配ることです。総理、これ以上のばらまきがありますか。
 一方、子供一人当たり三千円の子育て給付金は廃止。投票率の高い高齢者に現金をばらまき、投票権のない子供たちのための給付金はカット。まるで合法的買収ではありませんか。
 第二のばらまきは、まだ発効するかどうか不透明なTPPの対策費を計上していることであります。
 TPP条約にはまだ署名、調印すらしていません。米国は、次期大統領予備選の真っ最中ですが、民主党、共和党とも、現時点の最有力候補はTPPを支持していません。もし米国が批准せず、TPPが発効しなかったら、使ってしまった対策費はどうなるんですか。あのガット・ウルグアイ・ラウンドでも、こんな対策費やばらまきの先食いはしていません。農業団体に向けた選挙向け、前代未聞のばらまきであります。
 そもそも、TPPの影響について、政府は二年前、農林水産物の生産額が三兆円減少するという試算を出していたのに、昨年末の新たな試算では最大二千百億円だと修正しました。影響がいきなり十五分の一になる、こんなでたらめがありますか。
 さらに、今回の補正だけで三千百億円余りの対策費を計上しております。生産額の減少を超えるような対策費なんてどんなものですか。こんなばかばかしいばらまきがあってたまりますか。
 第三のばらまきは、介護などの分野で、五年以上先を目標とする施設整備のため、基金に巨額の積み増しを行った点です。
 緊急性もない五年以上先の施設整備予算を補正予算に計上し、具体的ニーズも把握しないまま全国にばらまき。一方で、介護報酬を引き下げて職員の賃金低下を招き、最大の問題である人手不足を加速させております。本末転倒、支離滅裂であります。
 一億総活躍ならぬ一億総ばらまきであります。この補正予算は、ばらまきのデパート、いや、ばらまきの総合商社であります。安倍総理、あなたは、ばらまきの王様、バラマキングじゃないんですか。
 消費税の軽減税率をめぐっても、安倍内閣のばらまきの姿勢は明らかです。
 食料品などの税率を八%に据え置くためには一兆円かかりますが、このうち年収三百万円以下の人たちに回るのはわずか一一%であります。一千五百万円以上のお金持ちのために使われるのは一四%です。六割以上が年収五百万円以上の人たちに回るんです。
 しかも、軽減税率による負担軽減額は、一日平均、一人十二円。これで痛税感の緩和など笑止千万であります。二百万円以下の人たちは一日十円しか軽減になりません。千五百万円以上の方々は一日十四円の軽減です。
 総理、これは低所得者対策に名をかりた金持ち優遇の税金ばらまきではないですか。
 軽減税率の費用一兆円のうち四千億円は、低所得者の医療、介護、保育の自己負担を軽減する総合合算制度の中止分です。社会保障を四千億円既にばっさり切ったんですよ。残り六千億円は財源のめどすらありません。総理、この穴をどうやって埋めるんですか。
 総理は、現時点で具体的措置内容が念頭にあるわけではないと驚きの答弁をされましたが、財政に毎年毎年六千億円もの穴があく巨額のばらまきをえいやで決めてしまうなど、まさに日本一の無責任総理であります。
 総理は、税収の上振れ分については安定的な恒久財源とは言えないと言ったかと思えば、財源に活用することも検討と答弁を二転三転させ、社会保障の効率化に取り組むなど社会保障の削減にまで言及する始末。これでは結局、財源が見つからず、軽減税率のため社会保障をばっさり切ることになりかねません。
 自営業者や商店主に義務づけられる膨大な事務負担を含め、軽減税率は世紀の愚策、亡国の政策であります。
 NHKの世論調査でも、軽減税率を評価する人が四〇%に対し、評価しない人は五割を超えました。既に国民から見透かされているんです。
 予算委員会で安倍総理は、パートで働く人がふえていく、妻が働き始めたら、我が家の収入は、私が五十万円で妻が二十五万円なら七十五万円にふえるがなどと発言されました。
 総理、二十五万円ももらえるパートがどれだけいるんですか。甚だしい庶民感覚の欠如であります。日本じゅうの女性が非難をしております。
 さらに、フランスを代表する新聞ル・モンドでも安倍総理のパート月給二十五万円発言が取り上げられ、日本の安倍晋三首相は国民の収入についての話が苦手である、安倍首相は国民生活の現実から切り離されているという指摘もあると批判されております。国内だけでなく、世界的に笑い物になっているんです。
 しかも、予算委員会でこの発言について問われると、ささいなことだ、枝葉末節だなどと逆切れ。この件を初め、今回の予算委員会での総理は、厳しい質問に対して、野党への責任転嫁、時間浪費のための長々とした答弁、明らかな事実誤認を認めないなど、感情に任せた身勝手な答弁を連発しました。
 それが一国の宰相の器ですか。私にこんな説教をされて恥ずかしくありませんか。
 安倍政権が幾ら選挙目当てのばらまきを繰り返しても、私たちは屈しません。参議院選挙での勝利を通じ、安倍政権の野方図なばらまきに歯どめをかけるとともに、政権交代可能な政治体制の確立に全力を尽くすことをお約束し、反対討論といたします。
 静かに聞いていただいて、ありがとうございました。(拍手)

発言情報

speech_id: 119005254X00420160114_011

発言者: 宮崎岳志

speaker_id: 9308

日付: 2016-01-14

院: 衆議院

会議名: 本会議