石田昌宏の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○石田昌宏君 非常に難しい点もあるのは十分承知していますけれども、是非この問題が一刻も早く解決されるように努力も続けていただきたいと思いますし、様々な動きがありますので注視しながら慎重にお願いしたいと思いますが、今回、北方問題がこの委員会の担当ですからこれを中心に今お話ししましたけれども、そもそも、新聞記事の一部によると、今回の会談が、むしろ北方領土の問題が進展していないのであれば経済協力はすべきじゃないとか、ロシアに経済的に利用されるんじゃないかとか、そういったトーンの記事もありましたが、むしろそこに焦点を当て過ぎるわけじゃなくて、日ロの関係全体をどう結び付きを強めていくかという中での北方領土問題という認識で捉えるべきだと私は思っています。広く外交の努力をこれからも進めていきつつ北方領土問題の解決をしっかりと進めていっていただきたいというふうに思います。
それでは次に、北方四島交流事業についてちょっとお話しさせていただきたいと思います。
もう一昨年になってしまうんですけれども、私も北方四島の交流事業の一環で択捉の方に行かせていただきました。ちょうど子供たちと一緒に行ったのでそういった雰囲気もあったんでしょうけど、非常にいい感じだったなというふうに思いますし、事業の意義というのは自分なりには感じてきたんですが、幾つかのやっぱり疑問点というか限界もあるなということを感じています。基本的には、択捉なり国後なりのとにかく北方四島に行くメンバーが、ある程度メンバーの固定というかメンバーの出身母体が固定されているなという感じがして、広がりが感じられませんでした。
少し気になったので、帰ってきた後に、実際、ロシア人が日本に来る事業も含めて、この交流事業に参加したことがある大学生とか高校生だとか社会人だとかに直接お会いをしていろんな話を聞かせていただきました。そうすると、やはり言っているのが、そのときは交流として非常に満足しているんですけれども、それでも何となくの交流であって、例えばロシア語と日本語の関係があってどうしても言葉が十分通じない面もあって深い交流ができなかったですとか、メールアドレスの交換を仮に若者同士でしたとしても、その後、実は交流に全くつながっていなくて一過性の状況で終わってしまうとか、イベント的にやって終わりという、そんな印象を多くの参加者が持っていました。こういった状況をやっぱり改善しなければならないと思います。
そこで、どうしたらいいかなと自分なりに考えて四点ほど考えてみたんですけれども、まず一点目が、参加者をより広い範囲で募る必要があると思います。どちらかというと、この返還運動の関係者を中心に集まっている感じがしますので、より広く国民全体に広げることを考えるべきだと思います。もう一つは、やっぱり言葉の問題がとても大事なので、やはり交流を深めるためには、まず最初にロシア語なり、向こうは日本語ですね、ができる人との交流というのを進めていくことが大事だと思います。それから、一過性のものではなくて、お互いの文化とか風習がより良く理解できるために、長く興味がつながるプログラムというのを工夫すべきだと思います。そして最後に、交流した後に、逆に参加者がいかに情報を発信するかだと思います。北方はこういうところだったよという、またこういった関係がロシアとあるんだよということをもっともっと発信力のある人間がどんどん発信していくようなことを考えなければならないと思います。
こういったことを感じたわけなんですけれども、一方で、この交流事業を行っている当事者であります独立行政法人北方領土問題対策協会、それから公益社団法人の北方領土復帰期成同盟が、三月三十一日ですか、この事業の見直しに関連する報告書をまとめています。それ読むと、今私も言いましたけれども、それなりにやっぱり当事者たちも課題を感じていて、積極的な取組をしたいという意思は感じられています。
例えば、訪問というのが、視察をただするだけじゃなくて、もっと対話の方にプログラムが変わっていて、クラシックバレエですとか能をお互いに見たりですとかそういった文化的な交流も増えていますし、スピーチコンテストの優勝者の学生、高校生ですかをもっと島の方に行ってもらうとか、そういった若干の広がりなり交流の深さというのが広まってそういった事業に変わってきたということは当事者も言っておりますし、それはいいことだと思います。
こういった点も踏まえまして、今、私四つほど提案しましたし、当事者の話もしましたけれども、あとは政府ですね、政府も是非積極的にその視点で取り組んでいただきたいと思いますけれども、こういった交流事業の見直しに関連しまして政府のお考えをお伺いしたいと思います。