小林正夫の発言 (経済産業委員会)
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○小林正夫君 そこで、高浜原子力の大津地裁の判決に関連して、大臣及び田中原子力規制委員長に何点かお聞きをしたいと思います。
三月九日に大津地裁で、関西電力高浜原子力の三、四号機の運転差止めの仮処分決定が出されました。これ少し経過をたどってみますと、福井地裁で、昨年四月に高浜原子力三、四号機の再稼働を差し止める仮処分が出された、そして去年の十二月に仮処分取消しの判決が下って、三号機が稼働して、四号機も安全審査をクリアして再稼働する、こういう状況まで至っていた。しかし、大津地裁で差止めの判決が出て、三、四号機を停止する状態に至った。私は、この再稼働に向けて長い間努力をしてきた、あるいは更なる安全対策の工事、また地元の方々との合意形成など、関係者が一丸となって頑張ってきた努力が一瞬にして水泡に帰した、このように思います。
私は、差止め判決後、この高浜原子力で働く人たちから直接話を聞きました。本当に胸が詰まる思いで現場の人たちの声を聞いてまいりました。これは、具体的には、どれだけ頑張っても報われない、こういう怒り、それとやる気、モチベーションの失墜、さらには雇用を含め労働条件への不安、さらに業務への影響の懸念、こういうことを涙ながらに語る労働者がいたということでございます。それでも高い使命感を持ってこの原子力について取り組まなきゃいけない、こういう思い、それと真摯な態度に私は心を打たれました。
大震災以降この五年間、原子力発電所の長期停止が続く中でも我が国の電力供給をしっかりと支えて、また、福島事故を教訓に原子力の安全向上に寝食忘れて不断の努力を重ねてきたのは、これは現場第一線で働く一人一人の労働者であります。これまでも、これからも、この電力の現場で働く、原子力現場で働く労働している方、この人たちが電力の安定供給を守り、原子力安全を守っていく、これは現場の労働者以外にはないんです。林大臣も田中規制委員長も、この思いは共有していただけるんじゃないか、このように私思います。
是非、現場で働いている人たちの声を直接聞くなどして、大臣としていろいろ現場の状況も把握をしていただきたいなと、このように思っております。まず、そのことを是非お願いをしておきます。
そこで、質問をいたしますけれども、福井県知事や高浜原子力地域住民の受け止めについて質問をいたします。
これは、新規制基準に基づく原子力規制委員会の許認可手続を全てクリアして、避難計画についても国の原子力防災会議で了承された上で再稼働を果たして運転中であった原子力発電所が司法判断によって停止を余儀なくされた。福井地裁で昨年四月に高浜原子力三、四号機の再稼働を差し止める仮処分が出て、先ほど言ったように、十二月に仮処分の取消し判決が下って、今回はまた差止めの判決になった。
そして、高浜原子力立地地域の人からは、裁判官の判断の違いによって振り回され、今は何を信じていいのかと、こういう戸惑いの声が上がっております、こういう報道もされております。
福井県知事の西川知事は、三月十日の県議会で質問に対してこう答えておりました。裁判官の思い一つで短期間のうちに何度も正反対に揺れ動いていることは原子力に取り組んでいる地元として憂慮すべき事態だ、原子力・エネ政策に対する国の確固たる方針、姿勢、国のしっかりとした考えが全体に行き渡っていない、理解されていない問題があると思う、福島の事故以来五年がたつが、ここで国が腰を据えてしっかりとした姿勢を取ってこの問題に全力で当たる大事な局面かと思う、そして、県としては引き続き県民の安全やこの問題に対する信頼、ひいては国全体の原子力に対する理解につながるように努力していきたい、国に対して引き続き強く言い続けていく、こういう旨の答弁がされました。
大臣及び田中原子力規制委員長は、この高浜原子力立地地域住民の声、そして県知事の答弁をどのように受け止めているんでしょうか、お聞きをいたします。