水野賢一の発言 (国の統治機構に関する調査会)
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○水野賢一君 民進党・新緑風会の水野賢一でございます。
「二院制議会における今日の参議院の役割」というテーマに沿って意見を表明をさせていただきたいと思います。
二院制の問題になりますと、どうしても必ず出てくるのが、一院制が優れているのか若しくは二院制の方が優れているのかということが話題の論点の一つになるところでもございます。諸外国を取ってみましても、一院制を取っている国としても、例えば韓国やフィンランドなどもありますし、二院制は、言うまでもなく日本、そして米国若しくは英国、フランスなど多くの先進国などでも採用されているところでもございます。
また、日本国内を取ってみましても、国会におきましては衆議院と参議院の二院制という形でありますけれども、地方議会などにおいては一院制、県議会若しくは市町村議会などにおいては一院制が採用されているわけですから、国内でも様々な制度がある。若しくは、米国の場合などでは多くの州議会においても二院制を導入していたりするようなことがございますから、これはやはり一長一短があるということでもありましょうし、それゆえに、各国の事情や各国の歴史などによって決まってくるものだというふうに思うところでもございます。
私自身も以前は、一院制の方が例えば効率性等々の面などで優れているのではないかというふうに思ったこともかつてございますし、そうしたような主張をしたこともございます。これは必ずしも参議院の廃止という意味ではなく、衆参統合をした一院ということも考えてもいいのではないかというふうに思ったこともございますけれども、これは私自身も、個人的なことでありますけれども、衆議院議員並びに参議院議員の両院の議員を経験させていただく中で、様々な国会の運営などに携わる中では、現在において二院制にはやはり二院制の意味や歴史やその意義というものがあるというふうにも考えているところでございます。
また、この現状において二院を改革をしていくということ、つまり、現在の二院制を前提としつつも、もちろんその制度の在り方などについては不断の見直しというものは必要でしょうから、参考人の先生方からいただいた様々な御意見などを参考にしながら、二院制を前提として、それをより充実したものにしていくべく努力をしていくことは必要だというふうにも思っているところでもございます。
さて、日本の二院制において一つの特徴、これは参考人の先生方からも御意見としてあったところでありますけれども、参議院の権限が諸外国の第二院に比べても強いというような話もありました。これはこれで、多くの意味で、参議院議員の人たちが国民から選ばれてその意見を反映をしていくということで結構なことでありますし、ねじれ国会などにおいては、特に参議院の権限の強さというものが話題になったところでもありますけれども、それだけに一言申し上げておかなければいけないことがあるというふうに思っております。
衆議院と同様に、参議院の権限も非常に国政の中で大きい影響があるという以上は、やはりそこにおいての一票の較差というものもしっかりと是正をしていく必要性というものが衆議院と同様にあるというふうにも考えております。
特に、衆議院は定数、一票の較差によって較差というものはあるにせよ、曲がりなりにも約二倍にまで抑えられてきたところでありますけれども、参議院は四倍以上が常態化してきたという問題もございました。四倍の較差というのは、別の言い方をするならば、一人が一票を持っているのに対して、ある一人は〇・二五票しかないということと事実上同じ意味であって、これはやはり民主主義国家として問題があるというふうにも考えております。
もちろん、今申し上げたことは、比例区の話は直接的な関係にはございませんので選挙区の中の話ではありますけれども、選挙区の制度というのを取る以上、完全な一人一票というものができないことはやむを得ないところはあるというふうには思いますけれども、しかしながら、その較差というものはできる限り是正をしていくということが当然目指すべき本筋ではないかというふうに思っております。
その点で申し上げますと、今年行われる参議院選挙からは、確かに都道府県単位の選挙区というものが合区によって見直され、それによって定数は、平成二十二年の国勢調査の確定値によればということでありますが、一対二・九七にまでは是正をされましたが、これはやはり事実上三倍を前提としている、約三倍ということになるわけでありますので、その点はこの法案が成立したときに、当時の民主党・新緑風会並びに公明党、無所属クラブ、そのときは私、水野もこの無所属クラブに所属をしていたわけですけれども、若しくは生活の党などが共同提出した法案などは、同じ合区を前提としながらも、いわゆる二十県十合区によりまして二倍以内に定数を是正するという案でございました。正しい数字でいえば、一・九五三倍になるわけでございますけれども、若しくは住民基本台帳に基づく住民の人口で比べるならば、一・九四五倍にまで縮小する案だったわけでありますが、こうしたような権限が強いがゆえに、参議院においても一人一票を目指していくということが求められているということだというふうに思っておりますし、残念ながらそうした案にならずに、一部の都道府県だけを合区した形での約三倍案が成立してしまったということについては残念なことだったというふうにも思っているところであります。
さて、参議院においては六年の任期があり、また解散がないということで、よく長所として挙げられるものとしては、長期的に物事を考えられるというような利点が言われるところでもあります。確かにそうした長所があるというふうにも思っておりますし、その院に身を置く者としては、そうした条件の下でより良い国づくりや地域づくりや世界をつくっていくということのためにも努力をしていきたいというふうに考えますが、六年の長い任期がある又は解散がないということが、ともすれば怠惰になってしまう、若しくは民意から懸け離れるようなこととなってしまうというようなことに陥りがちなものと裏腹の関係にあるわけですから、そうならないように、これは自戒を込めてそのようなことを申し上げて、より良い国づくりや地域づくりのために今後も力を尽くしていきたいということも申し上げながら、私の意見の表明とさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。