阿部信泰の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(阿部信泰君) なかなか難しい質問でございまして、そもそも中国の南沙諸島あるいは西沙諸島も含めて南シナ海の領有主張、これは私、非常に根拠が疑わしい主張だと思いますね。
 過去の歴史のある時点において、それも、しかも大分昔ですけれども、地図の上にとんとんとんと九つ点を打って、この中全部中国のものだと、こういう主張は世界に類を見ない主張で、慣習法としての国際法上も現在の海洋法上もとても認められないものなんですね。今の海洋法条約においては、例えば海の海面の上に常に出ていて、そこがある程度の生活活動の根拠になっているもの以外は領土とは認めないと。沈んでいるものは領土ではあり得ないんですね。
 ですから、仮に中国が、この海は、こんな主張はあり得ないんですけれども、俺のものだと言っても、そこにある、海の下に沈んでいるものの上に何を載っけても、これも海洋法条約で、人工的に上に造ってもそれは領土にはならないという規定があるんですね。ですから、あれは全く中国のものではあり得ないんですね。
 百歩譲ってどこかの島が、既にある島が中国のものだとすれば、そこは中国の領土なので、そこに基地を造る、何をするかも、これは主権の行使なので自由なわけですよね。ですから、例のもう一つ別の東シナ海の問題では、国有地にするということでかっとなった人がいるわけですけれども、国有地にするとか基地を置くとか公的施設を置くということは、これは明らかに領有権という国際法上の権利に基づいて主権を行使する行為なんですね。
 ですから、軍事化もまさにそうなんですね。アメリカは、ですから、それはするなと、こう言っているんだと思いますが、中国が仮にそうした、でも国際法上はそもそも根拠のないものに主権の行使をしているわけですから、それはあり得ないと。だから、現実上はそこに軍事基地ができてミサイルが置かれたりなんかすれば、なかなか人は近づけなくなりますから、これは非常に害は大きいということかと思いますね。

発言情報

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発言者: 阿部信泰

speaker_id: 29467

日付: 2016-02-17

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会