阿部信泰の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(阿部信泰君) まず最初に北朝鮮の問題ですけれども、突き詰めて考えると、北朝鮮と交渉によって核兵器をやめさせるためには、早い話、北朝鮮に、あなた何が欲しいんだということを聞いて、分かったと、じゃ、これやりましょう、その代わりあなたちゃんとやめなさいと言うしかないんですが、これは実は今までやったんですね。九四年の合意もそうですし、共同声明もありますしね。基本的には北朝鮮は経済支援が欲しい、食糧支援、エネルギー支援。それから、アメリカに、そもそも北朝鮮をちゃんと国家として認めて、その上で平和条約を結んでほしいと、それから核攻撃その他の攻撃はしないという約束をしてほしいというようなことですね。
これは、実はアメリカはやりましょうと言ったんですよね。ところが、今まで少なくとも三回、北朝鮮は食い逃げをしちゃったんですね。経済支援とか何かをもらっただけもらって、後で何かいろいろ文句付けて、これでやめだと言ってやめちゃったんですね。これやっていると、なかなかアメリカその他はまたやりましょうということにならないんで、そこをどうやって克服するかですね。
それからもう一つは、北朝鮮が要求しておる条件に、今申し上げたことのほかに、余り言われていませんけれども、彼らは、韓国、日本がアメリカの核の傘から出てください、自分もやめるんだからということを言っていますね。これは先ほど梅林さんが言っていた、まさに北東アジア非核地帯と同じような結果になるわけで、その要求もあるということを日本は忘れてはいけないと思いますね。
それから次に、核兵器禁止条約ですが、私は、核兵器のない世界を目指すというのであれば、どうやったらそういうふうにいって、しかも核兵器がない世界ができるということは、同時に禁止ですよね。ですから、それはそのときは当然禁止するんだということなんですけれども、同時に、それはどういうふうな条約にする必要があるかと考えなきゃいけないですね。
というのは、これはロシアの専門家が言ったんですけれども、核兵器のない世界とオバマ大統領が言ったけれども、これは今の世界マイナス核兵器ではないんだと。つまり、今みたいに方々で戦争していて、殺りくしていて、いきなり核兵器をやめて平和になるかと、そんなことはあり得ないんですね。
したがって、世界平和をどうやって維持するのかという仕組みを、今の安保理じゃ駄目なんで、もっと強化して、どうやったらできるのか、あるいは、核兵器をなくしたときに誰も持っていないということをどうやって確かめるのか、あるいは、たまたまどこかの国が私やっぱり造ると言ったときにどうやってそれを止めるのか、そういうことを全部考えて案を作って用意しておかなきゃいけないですね。私はそれを始めたらいいと思いますね。
残念ながら、今は、持っている国はそれは嫌だと言ってみんな逃げちゃうんですけれども、大分これは食わず嫌いのところがありまして、中を見ないで、梅林さんが言ったみたいに、いろんな案があって、ちゃんとそこには段階的にどうやっていくかと書いてあるんですね。そういう議論は私はしていいと思いますね。