2016-02-17
参議院
河村小百合
国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会
河村小百合の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)
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○参考人(河村小百合君) ありがとうございます。
じゃ、そもそものQQEについての考え方ということなんですけれども、長らく日本経済がデフレの状況下にあって、ある意味八方塞がりのような状況になっていたと。じゃ、そこでどういう手を打つことがあり得たかということなんですけれども、QQEというのは、マネタリーベースを増やすことによって国民のインフレ期待を引き上げてというようなことで最初は御説明されていた。簡単にできますよ、二年たてばもうあっという間に上がりますよみたいな御説明があちこちの新聞にも書いてあったんじゃないかなと、国会でもそういう話になっていたかなというような気がするんですけど、実際にはそうなっていないと。
まず、政策のそもそもの立て付けを申し上げると、マネタリーベースを増やしてそれだけ意味があるのかということは、もうこれは二〇〇〇年代の日銀の経験で分かっていたはずで、海外の当局が一番それをシビアに見ていたはずで、同じ政策はやっていないんですね。彼らも結果的にマネタリーベースが増える政策はやっているけど、マネタリーベース、超過準備と言い換えてもいいですけど、増えてしまうのはしようがないんだけど、なるべくなら増やしたくないものなんです。先行きにもう災いをもたらすものでしかない。だから、なるべくそれを増やさないような形でやりたいというような感じで彼らは考えている。ところが、日本は違うんですよね。やり足りなかったからもっとやる。そうなのかなという感じは、私は思います。
ただ、当時の日本経済の状況に鑑みて、あの長期の状況をどう脱却するかというのは、こういうふうに、中央銀行が大規模に国債を買い入れて事実上の財政ファイナンスを使ってぐっと持ち上げるというのは、それはある意味必要だったんじゃないのかなというふうに思います。
あれ、最初は効いたじゃないかってみんな思うんですよね。円安に行った、景気も押し上がった、良くなった、物価も上がったと。確かにずっとマイナスだったのがプラスに浮いてきましたよね。でも、あれは何で効いたのかと。本当はもう計量分析すればきれいにきっと出るだろうと思うんですけれども、私はちょっとそっちの専門ではないですけど、あれはあのときの補正予算が効いたんだと思います。十三兆円でしたっけ、すごかったですよね。まあそれだけ効いた。
だから、QQEも、それを間接的に国債を大量に買い入れることで支えているといえば役に立ったかもしれないけれど、直接的なものじゃない。マネタリーベースを増やすことに意味があったら、今だってもっとずっと加速度的に景気も上がって物価も上がっているはずが、さっきお示ししたようなとおりだったんですよね。
ですから、そもそもやったのがよかったのかどうかというのは、最初はああいう政策に頼ることもそれはオプションとしてはもちろんあったんだと思うけれども、長くやる政策じゃない。副作用がもうどんどん大きくなってきて、本当にこの国の財政運営継続できるかどうかにまで懸かってきている状態に私はもうなっていると思います。だったら、今まで得られた成果をやっぱり大事にしたいじゃないですか。全部吹っ飛んじゃいますよ。そんなことになるくらいだったら、やっぱりこれから先は、先行きのことも考えながら政策の軌道修正、急にはやめられないですよね、もちろん、考えていくべきじゃないかなと思っております。
以上です。