尾立源幸の発言 (財政金融委員会)
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○尾立源幸君 民進党・新緑風会の尾立源幸です。
酒税法等改正案に賛成の立場から討論を行います。
平成二十六年六月二十日に、参議院財政金融委員会及び衆議院財務金融委員会において、健全な飲酒環境の整備に関する請願が全会一致で採択されました。
酒類は致酔性、習慣性を有し、かつ、担税物資である特殊性を有しています。酒類の過度な価格競争は、大量飲酒などの社会的問題を招きます。さらに、清涼飲料水に近い価格の酒類は、未成年者の飲酒問題につながり、治安の悪化や深刻な家庭内問題などの要因となります。やはり、特殊性を有する酒類の危険な価格競争は収束させる必要があります。
二〇〇六年八月に、国税庁は、酒類に関する公正な取引のための指針を発出し、基準に反する事業者について調査を行っています。その結果、原価割れ販売事案は過去七年間で四千件超、うち独禁法違反であると思われる事案については公正取引委員会に報告をしております。
公正取引委員会における不当廉売事案に対する注意件数は、酒類販売に対するものが最多で、全体の六割超を占めております。しかし、勧告などの行政処分までは行われていません。そのため、結果的に国税庁や公正取引委員会などの取組があるにもかかわらず、不当廉売の是正が十分に進んでいない現状があります。
今回の法案は、不当廉売をなくすために、一、きちんとした公正な取引の基準の設定、二、同基準に従わない事業者に対して指示、公表、命令、段階的是正措置、三、財務大臣の調査権限強化、四、国税庁と公正取引委員会の間の連携強化を行うものです。
なお、公正な取引の基準の設定に当たっては、酒類製造業者又は酒類販売業者の適切な経営努力による事業活動を阻害して消費者の利益を損なうことのないように留意することとされています。
町の酒屋さんは、単にお酒を売るだけではなく、地域に根差して人々と顔が見える関係を築くとともに、様々な地域の公益的活動に積極的に参加するなど、重要な役割を担っています。その姿は人々の暮らしに安心感を与えていますし、特にこれからの超高齢化社会において地域社会に必要不可欠なものです。また、未成年飲酒防止、飲酒運転撲滅運動などにも取り組んでくださっていることも忘れてはいけません。
本法案は、酒販制度を改善し、健全かつ適切な飲酒環境の整備に資するものであり、さらには、その結果、地域社会の再生にも役立つ法案であると考えます。
以上より、本法案に賛成します。