岡田広の発言 (内閣委員会)
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○岡田広君 最終的には逮捕に至ったということで、本当に警察の努力には敬意を表したいと思いますが、神奈川県警では、この一連の転落死についてそれぞれ変死として処理したとのことでありますが、連続転落死としての事件性に気付いたのは三人目の犠牲者が出てからだと報道をされています。しかしながら、報道によれば、このベランダの手すりの高さは約百二十センチ。これは、建築基準法で百十センチということになっているということでありますから、それを十センチ超えているわけであります。
この高さを乗り越えるという事故が今までにあったのかどうか、これは有料老人ホーム、養護老人ホームあるいは特別養護老人ホームとか、これは厚生労働省に聞いてみましたら、御指摘の老人施設における転落事故、事件については統計として調査、把握したものはございませんというのが厚生省の老健局高齢者支援課、老人保健課の回答でありました。多分、今までに余り高齢者施設から転落した事故というのはなかったんだろうと思います。一件は仕方がないけれども二件目になったと、これはしかも同じ施設で起きたときですから、警察はもう少し、まあ行政もそうなんですが、ここでやっぱりしっかり調査がされるべきではなかったのかなと思っています。
被害者の身長は百五十から百六十センチだったということでありますけれども、素朴な感覚としても、介護が必要とされる老人ホームの入居者がこの高さの手すりを乗り越えるというのはなかなか私は厳しいんだろうと思います。こんな転落事故がどんどん起きていたら、建築基準法の百十が低過ぎるということになって、これをもう少し高くするという意見が当然出ていいわけでありますけれども、恐らく厚生省の調べでは統計取っていないというのは、多分こういう事案は発生していないということなのかと考えるわけでありますけれども、僅か二か月の間に三人も同じような変死をするということは明らかに不自然だと考えるべきだと思っております。
遺体の状況確認をした検視官は三件とも別の担当者だったとのことでありますが、また、結果として、殺人事件を捜査する捜査一課への報告は二〇一五年五月以降と聞いています。同じ施設内での連続した変死事案でありますから、仮に担当者が違っても、組織内での情報共有やそれぞれの担当者が連絡を密にしていればその異常性に気付いたのではないだろうかと思います。そして、何よりも警察としての鋭い洞察力があれば、少なくとも二人目の犠牲者が出た時点で本格的な捜査に踏み切ることができたのではないか、三人目の犠牲者は出さなくて済んだのではないか。
大変私は残念に思うわけでありますが、この点についても、再度、国家公安委員長の御意見を伺いたいと思います。