岸田文雄の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○国務大臣(岸田文雄君) 参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、北朝鮮をめぐる最近の状況について御報告いたします。
 冒頭、まずは、この度の平成二十八年熊本県熊本地方等を震源とする一連の地震によりお亡くなりになられた方々に対して心から御冥福をお祈り申し上げます。また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りいたします。
 引き続き、政府一丸となって救援・救護活動、被災者生活支援、復旧活動等に一層全力で取り組んでまいる決意です。
 北朝鮮による核・ミサイル開発は、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうと同時に、日朝平壌宣言や六者会合共同声明及び累次の国連安保理決議の明白な違反です。
 北朝鮮が、本年一月に核実験を、二月に弾道ミサイルの発射を強行したことは、我が国の安全に対する直接的かつ重大な脅威であり、断じて容認できません。我が国は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するため、独自の措置を決定しました。また、先般、制裁を大幅に強化する新たな安保理決議が全会一致で採択されたことは、我が国を始めとする各国独自の措置と相まって、国際社会が一致して北朝鮮に対する断固たる姿勢を示したものです。しかし、北朝鮮は依然として核・ミサイル開発を放棄する姿勢を示すことなく、弾道ミサイルの発射を含め、挑発的な行動を繰り返しています。
 引き続き、米国、韓国等と緊密に連携しつつ、北朝鮮に対し、挑発行動を行わず、安保理決議を誠実かつ完全に実施するよう強く求めていきます。同時に、決議の実効性を確保するため、関係国とも緊密に連携し、適切に対応していきます。
 日朝関係については、引き続き、日朝平壌宣言に基づき、諸懸案の包括的な解決に向けて取り組んでいく考えです。拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決すべき安倍政権の最重要課題です。
 北朝鮮との交渉に当たっては、従来から対話と圧力、行動対行動の原則に基づいて臨んでいます。我が国は、拉致問題は解決済みとしていた北朝鮮との間で固く閉ざされていた交渉の扉を開き、一昨年五月の日朝政府間協議において、北朝鮮に、拉致被害者を始めとする全ての日本人に関する包括的かつ全面的な調査を約束させました。
 しかし、いまだに拉致被害者の帰国が実現していないことは誠に遺憾です。さらに、我が国が独自の対北朝鮮措置を決定したことに対し、北朝鮮が全ての日本人に関する包括的な調査を全面中止し、特別調査委員会を解体すると宣言したことは、全く受け入れられません。北朝鮮に対して、極めて遺憾である旨伝え、厳重に抗議しました。
 政府としては、北朝鮮に対して厳しい圧力を掛けながら、同時に、対話の窓口を我が国から閉ざすことなく、引き続き、ストックホルム合意に基づき、拉致問題の解決を目指します。一日も早く全ての拉致被害者の帰国を実現し、御家族の皆様との再会という積年の思いを遂げるため、あらゆる努力を傾注する決意です。
 同時に、拉致問題は、基本的人権の侵害という国際社会全体の普遍的問題です。政府としては、二国間の協議や国際会議等あらゆる機会を捉え、各国に対し拉致問題を提起し、協力を要請してきています。
 先般のG7広島外相会合の際にも、自分から各国外相に対して拉致問題を含む北朝鮮の人権問題について説明するとともに、共同コミュニケにおいて、北朝鮮に対し拉致問題を含む国際社会の人道及び人権上の懸念に直ちに対処するよう強く求めました。
 また、昨年十二月には国連総会において、本年三月には人権理事会において、我が国がEUと共同で提出した強い内容の北朝鮮人権状況決議が採択されました。さらに、昨年十二月には、北朝鮮の状況に関する安保理会合において、拉致問題の早期解決を訴えました。こうした取組もあり、新たな安保理決議は、北朝鮮の人権・人道問題に関する言及がこれまでより強くなっています。
 拉致問題の早期解決に向け、私自身、あらゆる努力を傾注することをお約束するとともに、関係国及び国連とも一層連携しながら北朝鮮に具体的行動を求めていきます。
 中原委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

発言情報

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発言者: 岸田文雄

speaker_id: 6324

日付: 2016-04-25

院: 参議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会