櫻井充の発言 (予算委員会)
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○櫻井充君 総理は、とにかくこういう消費行動になっているということだけは御承知いただきたいと思います。
その上で、今消費税というお話がございました。本当に消費税を上げたことが原因なのかどうかということなんですが、過去三回、消費税こうやって上げております。まず導入したときがゼロから三%に上げておりまして、一九八九年、これが緑色のラインです。それから、二回目が三%から五%に引き上げたときでして、一九九七年。今回が二〇一四年の四月に五%から八%に引き上げております。
過去二回をまず見ていただきたいんですが、線が引いてあるところが消費税を引き上げたところでして、三月には必ず駆け込み需要があって上がると。四月には、駆け込み需要の反動で、皆さん買物していましたから落ち込むと、ここまではいいんです。過去二回はどうなっているかというと、大体十月ぐらいまでには元に戻っております。
一九九七年は、その後に青いラインは消費が落ちますが、これはアジアの通貨危機がございました。ですから、世界経済の問題もあってこうやって落ち込んでいくわけですけど、今回の特徴は過去二回と違っていて、十月、この赤いラインですけれども、当初からずっと落ち込み幅が強くなってきていて、過去二回とは全く違うんです。
つまり、消費税だけの原因ではないと思うんですよ。これを、消費税があったからこういうことになっていますというふうに一くくりにされると対策を間違うと思っているんです、私は。ですから、そういう点から申し上げますと、繰り返しになりますが、単純に僕は消費税が原因で今の個人消費が伸びていかないというのは違っているんじゃないかと。
もう一つは、これは皆さんにお手元に資料をお渡ししていますが、消費者物価の推移とそれから賃金のところがありますけれど、結局、消費税を引き上げる前に物価をずっと円安などに誘導して上げてまいりました。一番効いているのは実は円安です。その証拠に、その後物価が下がってきているのは原油価格が下落したからであって、その点でいうと、輸入食材などを中心に物価がずっと上がり続けました。名目賃金はプラス・マイナス・ゼロぐらいですから、消費税率の引上げのところまでは。
で、どうなったかというと、実質賃金が下がってきています。元々、消費税を上げる前に実質賃金が下がってきている中で消費税を上げざるを得なくなってしまったので、私は今のようなことになってきているんだと思っているんです。つまり、今まで物価を先に上げましょうと、物価が原因で日本経済が悪くなっているという考え方が正しかったかどうかなんです。
物価というのは、これは需要と供給の結果です。例えば、被災地では、生コンの価格は震災前一立米七千円ぐらいでした。今は、一万五千円とも、岩手県では二万円を超えているとも言われていて、倍以上の値段が付いています。それは簡単なことです。需要が増えて供給サイドが追い付かなかったら物価は上がっていくんです。物価は何かの原因になるのではなくて、私は物価は結果なんだと思うんですよ。
ですから、個人消費などの需要が伸びないから、だから、結果的にはその需要が伸びていかないので物価が上がってこなかっただけであって、物価が何かの原因になっているから物価を上げてくればそれで解決していくんだという、私はその考え方そのものが間違っているんじゃないかと思っているんですが、その点についていかがですか。