世耕弘成の発言 (経済産業委員会)
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○世耕国務大臣 日本とロシアというのは、これだけすぐ隣にある大国同士でありながら、これまで貿易とか投資額というのは本当に低いレベルにとどまっています。中国と比べても、貿易額で十分の一以下という状況でありまして、逆に言うと、ここから日本の企業がいろいろとロシアの経済に進出していける、あるいは貢献できる、大分伸び代のある二国間関係だというふうに思っています。
ただ、そのためには、今委員御指摘のように、いろいろな制度面の違いを克服していかなければいけないとか、あるいは、今おっしゃったように、ビジネスを展開する上でのいろいろインフラ上の支障といいますか問題点もあるわけであります。
まさに、安倍総理がプーチン大統領に提示をした八つの協力プラン、その下にある我々が考えている、まだ今具体的には申し上げられませんが、具体的なプロジェクトがあります。ロシア側も期待をしているプロジェクトが幾つも寄せられております。その一つ一つのプロジェクトを実施していく上で、どういったところが障害になってくるのかというのを、今、日本とロシアの事務方で詰めて、それぞれのプランが本当に実現できるのか、あるいは実現するためにはどういうところをクリアにしなければいけないのかというところを議論しております。
特に、佐藤委員も連れていかれたという中小企業の皆さん、この人たちはロシアでのビジネスに非常に関心を持っています。ただ、やはり中小企業ですから、難しい法制度とか規制にはなかなか対応ができない、あるいはトラブルが起こったときにどう対処したらいいかというのがわからないということがありますので、これは、先日、ウラジオストクで、私とウリュカエフ経済発展大臣との間で、中小企業のこういった疑問とか苦情を解決するプラットホームをつくろうということで合意をしたところであります。そういう形で、制度面といったところの問題はクリアをしていきたいと思います。
また、シベリア鉄道に関しても、これは既に日ロ鉄道専門家会合というのが立ち上がっておりまして、国交省とロシア鉄道との間で意見交換をやっております。そういった中で、揺れの問題とか、そういった技術的な問題も、具体的な提案が相手から出てくれば対処をしていきたいというふうに思います。
また、中古車、これはもともとすごかったんですね。私も富山へ行ったとき、一回、港湾に中古車買い付けのロシア人があふれ返っていまして、うわあ、すごいんだなと思っていましたが、いきなり関税をがんと、五〇%ですか、それぐらいまで上げられました。その後、WTO加盟もあったので、ずっと税率は下がってきて、今は二五%ぐらいになっています。ところが、このところは、逆にロシアの経済状況が影響して、せっかく関税は下がってきているんですが、販売は落ちてきている状況で、今はミャンマーとかUAEの方が日本の中古車の輸出先としては上位に来てしまっているわけでありますけれども、今後も、WTOに入る際のコミットメントをロシアが着実に履行していくかどうかということはしっかりと見ていきたいというふうに思っています。
その他にも、建築基準ですとか産業用特殊車両の安全基準とか、いろいろと日ロで規制の違う部分というのはありますけれども、これはしっかり私もロシア側のカウンターパートと議論をして、こういった制度上の問題というのはなるべくクリアをしていきたいというふうに思っております。