風間直樹の発言 (財政金融委員会)
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○風間直樹君 従来、この財金の委員会で同じような趣旨の質問が出た場合、総裁は同じような御趣旨で答弁されますので、ちょっと私の方で頭の体操のイメージをしてみました。
例えば、国債の額面が百円だとした場合、今、民間の金融機関がこの国債を仮に百五円で購入し、これを日銀が年間八十兆円の購入枠の中で買い取るわけですから、当然民間金融機関が購入した百五円よりも高い金額で日銀が買い取ると。仮に百十円だとします。百十円で買い取った日銀はこの国債の償還時期が来たときに財務省から額面分を受け取るわけですけれども、ここで百十円マイナス百円イコール十円の損失が出ますので、それを毎期、決算書類上で日銀が償却されていると。
仮に、今私がお尋ねしたように、途中で売却する必要が何らかの金融情勢の急変によって起きた場合どうなるか。日銀が百十円で購入した金額を、では百十円以上の値段で民間の金融機関に買ってもらうことができるかと考えると、それは多分不可能だろうと、民間金融機関は損が出ますから。じゃ、民間金融機関が自らが購入し日銀に売った当時のことを思い浮かべて自らが購入した百五円程度で買ってくれるかというと、それも多分無理だろうと。
金融情勢が急変していますので、恐らくそのときには国債の価格自体が下がっているということで、そうするとそれは、もし買ってくれと日銀が頭を下げた場合、民間金融機関がこの金額だったらいいよというのが額面の百円なのか、あるいはそれを下回る九十五円なのか九十円なのか分かりませんけれども、いずれにしても、そのケースでは日銀にとって相当の損失が出ると。それを日銀は当該期の決算書類上で損失として計上せざるを得ないということになるんだろうと思います。そうなりますと、日銀のBSがかなりの程度毀損されますし、もしかすると債務超過になるようなケースも出てくるかもしれませんので、これは今、黒田総裁がおっしゃったように、現状では考えにくいということだろうと思っています。
一方で、次の質問に移りますが、私は、今の日銀の金融政策を見ていまして、大きな問題、日銀にとっては課題が二つあるんだろうと。
一つは、マイナス金利の下でこの国債の購入を日銀が続けていくと、どうしても満期の到来を見据えたときに、先ほど申し上げた額面と簿価との差額が償却負担という形で出てくる。日銀はどうしても金利を高い水準には誘導したくない、現状では低い水準にとどめ置きたいということですから、それを続けようとすればするほど毎年の償却負担額というのは今後増えていくという状況があると思います。私は、これを前門の虎かなと思っています。
じゃ、後門の狼は何かというと、今後想定される付利の引上げなんだろうと思います。将来的には、日銀は当然この出口の場面において、現在市中に大量に放出しているマネーを吸収して、そして日銀の資産自体も縮小していく必要が出てきますので、満期落ち方式で資産を縮小するということを考えますと、付利の引上げ方式を併用しながら正常化を進めるんだろうなというふうに考えるわけですが、この点について日銀の見解を伺えますでしょうか。