江島潔の発言 (内閣委員会)
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○江島潔君 江島潔です。
それでは、IR法案に関しまして質問させていただきます。
この法案が上程されるに当たり、私、大変感慨深いものがございます。といいますのは、私は前職が山口県の下関の市長をしておりましたんですが、下関には競艇がございまして、これは一九五四年から開催をしていますので、もちろん私が生まれる前からやっている大変長い歴史のあるものでありまして、これは市がいわゆる主催者になりますので、言わば私も市長在職中はずっと、十四年間はこの公営競技の胴元を務めてきたわけであります。いわゆる公営競技の主催者になるということを通じてやはりギャンブルのいいところも悪いところもたくさん感じておりまして、これがこの度このIR法案によって新しい局面を迎えるということに大変に感慨深いものがございます。
まず一つに、この公営競技としての既存のものでありますけれども、これは施行者も含めて職員も全部これは市の職員になりますので、一つ言えることは、およそ一般論でいいますと、民間企業が不正をしたりとか、あるいは売上げをごまかしたりとか、あるいは不正会計処理をして利益を隠したりというようなことは、一般の民間企業では起こり得る場合がありますけれども、まず公営競技でありますから全くそういう心配はないということがやはりこの公営ギャンブルの最大のメリットじゃないかと思います。
それから、非常にこの利益もクリアな使われ方、もうはっきりと幾らだということが分かるわけでありますけれども、競艇場を例にして言いますと、還元率が七五%ですから二五%が手元に残して、これからいろんな経費やらあるいは上部団体へのいわゆる上納金やらそういうものを払って、残りが市の財政に大きなこれは貢献をしてきておりまして、実際問題として大変に町づくりに非常に長い間にわたって貢献をしてきているわけであります。
これが私、公営競技の最大のメリットだと思っておりますんですが、一方で、市の職員がこの公営競技を運営するということに対してのやはりもどかしさというか、例えばどうやってお客さんを集めるかとか、あるいはどうやってPRするかというのは、どうしてもなかなか、それまで例えば福祉担当していた職員が当然この競艇場事業へと転職、転職というか配置換えされますし、大きな組織だったら、もしかしたら、もっと大きな自治体はずっと最初から最後までその部署で専門性を高める場合もありますが、例えば下関のような職員数が三千人ぐらいですと、当然いろんな部署を回って経験をしてきますので、その点から感じたのは、なかなかこれは素人が、まあ素人に近い人間が取り組むというのは難しい面もあるなということも感じました。
それから、これは下関の場合にはすぐ隣にオートレース場がありまして、また海を渡った北九州にも競輪も競馬ももろもろ、競艇もそろっていましたんで、非常に公営ギャンブル同士でお客さんを奪い合うというか取り合うようなところもありまして、そういうような競争もしていたところでありますれども、公営ギャンブルのいいところ、悪いところを見てきた中で、初めて今回は国が権限を与えて民間企業がこのような分野に取り組むということに対する私も期待感とそれから不安感というのがあります。
まず、この辺に関しまして、発議者の皆様方の懸念点、民間事業が初めて参入するということに対する懸念点、それから同時に、期待をするところというのもお聞かせいただければと思います。