横路孝弘の発言 (安全保障委員会)

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○横路委員 また後でお尋ねしますが、実は、皆さんも御存じですけれども、一九九四年の二月、クリントン・細川会談というのが行われて、そのときにクリントン大統領から、北朝鮮は本気で核を開発しようとしている、何としても阻止をしなければいけないということで、日本と協力したいという話がありまして、政府は、当時の石原信雄官房副長官を中心に、各省庁で集まって対応を検討したんですね。
 この事態に一番反応したのは韓国の金泳三大統領です。猛反対しました。彼のいろいろな発言によりますと、クリントンは、何としてもやるんだと。金泳三大統領は韓国軍は協力しないと言ったのに対して、クリントンは米軍だけでもやるんだという状態で、一九九四年の六月ぐらいに大変厳しい環境になったんですね。もう本当に空爆を、寧辺という北朝鮮の核基地に対してアメリカが直接攻撃をするという、本当に攻撃指令を出す寸前に、当時北朝鮮に行っていたカーター元大統領が金日成と話をして、核を凍結するという話になって、この攻撃は行われないで済んだんです。
 そのときに、これは一九九四年の五月十九日ですが、クリントン大統領に、ウィリアム・ペリー当時の国防長官、ジョン・シャリカシュビリ統合参謀本部議長らが、北朝鮮と戦争した場合のシミュレーションの結果を報告しています。
 その際、朝鮮半島で戦争が勃発すれば、四十万人の兵力投入が必要となり、米軍の死傷者数は三万人、韓国軍の死傷者は四十五万人になるという報告がされています。また、全面戦争となった場合、国防省の見積もりでは、アメリカ人八万から十万人を含む百万人以上の民間人が死傷するということ、財政支出は六百億ドル以上かかって、韓国経済に与える損害は一兆ドルを上回るとされております。
 さらに、当事のラック在韓米軍司令官は、戦争が始まれば、北朝鮮はソウルに向けて最初の十二時間に五千発の砲弾を行うと予想しておりまして、また、一九九四年の五月十九日にクリントン大統領への報告の際には、朝鮮半島で戦争が勃発すれば、最初の九十日間で米軍の死傷者数は五万二千人、韓国軍の死傷者は四十九万人だ、こういう想定をしています。
 確かに、今、さらにそれよりもいろいろな意味での兵力が強くなっていますから、さらに被害は大きいものになるというように思います。そして、これは先ほど言いましたように、朝鮮半島だけの問題じゃなくて、日本もそれに巻き込まれていくということなんですね。
 つまり、戦争になればこういうことだということ、この想定、それから、一九九四年の五月から六月にかけての状況というのは外務省も認識されていると思いますが、いかがですか。

発言情報

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発言者: 横路孝弘

speaker_id: 11665

日付: 2017-03-09

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会