横路孝弘の発言 (安全保障委員会)
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○横路委員 このとき、必死になってその反対に動いたのは金泳三大統領なんですね。彼は、アメリカのクリントンと電話だけで二十回以上話をしたと言っています。それから、日本や中国を訪問し、ロシアも六月になってから訪問して、ともかく協力要請をしています。
そしてもう一つは、カーター元大統領ですね。これは、金大中前の大統領が、北との関係がいいのはカーター大統領だということで、北から金日成からの招待状もカーター大統領に行っていたようなんですが、それでもう本当に空爆寸前に、カーター・金日成会談でもって核開発の凍結ということで一件落着しているわけです。
これは余分ですが、このときにアメリカから日本側に協力要請がたくさんありまして、九五年の十二月には一千五十九項目の要請がありまして、それが新しいガイドライン、周辺事態法、昨年の安保法制、こういうふうにつながっていっているんです。その非常に大きなきっかけになったのが、この九四年の米軍による北の攻撃なんですね。
問題はやはり、その話し合いのテーブルにどうやってのせるかということが大事なんですね。
私が一つ心配しているのは、今、安保法制に基づいて、対北朝鮮の、核を抑止するというミサイル防衛。ミサイル防衛にはロシアや中国が非常に反対したり、心配をしていますよね。ロシア、中国の方は、先制攻撃された場合の報復力が、要するにミサイル防衛システムによって機能しなくなると、先制攻撃を受けるんじゃないかという心配なんです。ミサイル防衛というのは、最初の核を抑止するということと、こっちが行使した場合の反撃を抑止するという二つの面があるわけですね。
そうすると、日米韓はミサイル防衛でもって一致して進めていく、これに対抗してロシア、中国、北朝鮮という冷戦時代の枠組みができるという可能性になってしまうわけですね。
しかし、一番この六者に共通しているのは、北を除けば、朝鮮半島は非核地域にするんだという点では、これはみんな一致しているわけですよ。
そして、問題は、この六者協議の枠組みがあるわけです、あるけれども機能していないわけですね。それには、いろいろな条件をみんな出しています。アメリカの方は核凍結までしなさい、日本は拉致問題を解決しなさい、北朝鮮の方は米韓軍事演習をやめなさい、そういう条件を出し合っていて、機能していないわけでしょう。
だから、必要なのは何かというと、やはりこの六者協議をどうやってまずは復活させて、今のメンバーよりももうちょっと格上げしていいですよ、外務大臣クラスでもって、これは岸田外務大臣、先頭に立って少し、そういう今の状況の中で、正面衝突しないための外務省の役割、結局これは周辺の社会、つまり韓国、中国、ロシア、アメリカと協力してやらなきゃいけないわけでしょう。そのために今、何ができるのか。
国連の安保決議違反だってそうですよ。非難する、経済制裁、そういったって、北は全然何も変わっていないじゃないですか。このままこれを続けて本当にどうなるんですかということになるわけです。時間を待てば崩壊するかもしれないというような意見もありますが、しかし、そう簡単に崩壊なんということはないでしょう。中国は中国で、何とかしてやはり支えようとするわけですよ、いざというときには。そう思いますよ。
したがって、問題は何かというと、やはり対話の場、場所をどうつくるかということです。軍事力の行使は決して解決にならないどころか、さっき言ったように、非常に大きな被害、犠牲を生み出してしまうというように私は思っていますので、ぜひ外務大臣に、こうした会議の場を、何とか対話のベース、これへ持っていくことが必要だ。北朝鮮はアメリカとだけの二国間協議を求めているのかもしれませんが、これはトランプ大統領が拒否しているわけでしょう。
ですから、ぜひ、既存の枠組み活用でやるように、これは外務省がやはりそういう努力をするというのが、今まさに岸田外務大臣の出番だと思いますが、いかがですか。