世耕弘成の発言 (経済産業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○世耕国務大臣 一回の質問で大分いろいろなことをてんこ盛りで言われたので、答えるのがなかなか大変なんですが。
 まず、自由で公正な共通ルールに基づく自由貿易体制というのは、これは世界経済の成長の源泉でありますし、通商国家として成長してきた日本にとっては、これはもう本当に生命線ともいうべきものでありますので、当然、今週の月曜日、アゼベドWTO事務局長による表敬訪問の際に安倍総理が表明されたとおりだというふうに思っておりまして、しっかりと推進をしていかなければならないと思っています。まさに、この間のAPEC貿易大臣会合においても、私の方から強調をさせていただきました。
 また、いよいよ今度、G7サミットが間もなく開会をいたします。トランプ大統領が初めて参加ということになるわけでありますけれども、まだこれから議論ですから。やはり、G7というのは、本当に首脳間ですごく議論をして、最後、まとまったものが出てくる。何もこれは、ほかのマルチとは大分違って、余り予定調和的なところはないわけでありますし、今回はトランプ大統領が初参加ということですから、ある意味、やってみないとわからないというところがあります。
 その中で、もう今やメルケル首相に次ぐベテランになっている安倍総理に、結構、各国、トランプ大統領も、期待しているところがあると思いますし、なかなかまだトランプ大統領と十分なコミュニケーションの時間がとれていないヨーロッパの首脳から見ても、安倍総理が頼りだというところがありますから、まさに安倍総理がリーダーシップを発揮しながら、この自由貿易に関して、トランプ大統領も自由貿易を否定しているわけではありませんから、いい議論が行われていくのではないかなというふうに思います。
 この間のAPEC貿易大臣会合、これは、いわゆる共同声明というのが、二〇一一年以降、毎年出てきたわけでありますが、今回は、二〇一一年以来、久しぶりに議長声明という形になりました。
 これは逆に、トランプ政権ができて、そしてブレグジットが行われて初めてのAPEC貿易大臣会合なんですね。私は、下手したら紙は出ないと思っていました。あるいは、出るとしても、保護主義とかそういうのが完全に消えた、ほかのマルチの会合は既にそういうのが幾つか出てきていますけれども、そういうことになるかと思っていましたが、これは、みんなで膝詰めでしっかり話をした結果、一応、各国の立場に配慮したという形になっていますから、少し両論併記的なところはありますけれども、多角的貿易体制の重要性、そして保護主義への対抗、あるいはレベル・プレーイング・フィールドの確保などといった点が、これが多数の意見だったという形で盛り込まれて、少なくとも議長声明という紙が出たということは、私は、意義があったのではないか、議長国ベトナムは本当によく頑張ったんじゃないかなというふうに思っているわけであります。
 また、私は、一方で、共同記者会見でライトハイザー米国通商代表がおっしゃったことも傾聴に値する部分はあったと思いますよ。彼は、自分たちはいわゆる貿易をねじ曲げているような措置とかそういったものから国を守ろうとしているだけなのに、なぜ保護主義と呼ばれなきゃいけないんだということを記者会見でおっしゃったし、なるほど、そういう気持ちなんだなということは、私は、耳を傾けてもいいのではないかなというふうに思った次第であります。
 あと、NAFTAであります。NAFTAについては、USTRがこれを開始する意図を五月十八日に米国議会に通知したことによって、夏以降、メキシコとカナダとの再交渉が開始されるだろうというふうに思っております。
 国境調整税については、下院共和党が導入を検討している国境調整税に関しては、トランプ大統領が四月に発表した税制改革案には今のところ盛り込まれていないという状況であります。
 今回、APECの場でも、メキシコのグアハルド経済大臣、そしてカナダのシャンパーニュ国際貿易大臣とそれぞれ会談を行って、情報交換を行いました。私も、NAFTAの交渉を彼らがどう考えているか、どういう戦略で臨もうとしているのか、非常によく理解できた。余り詳しいことは言えなくて申しわけないですけれども、非常に踏み込んだ話し合いをさせていただきました。
 その中で、私の方から、やはりNAFTAの問題というのは日本の自動車産業に非常に影響があるので私は非常に注視をしているし、できれば適宜情報提供をお願いしたいということも申し入れて、両方とも、そこはよくわかっている、日本が気にしているということはよくわかっているという反応が返ってきているというところであります。

発言情報

speech_id: 119304080X01520170524_013

発言者: 世耕弘成

speaker_id: 15381

日付: 2017-05-24

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会